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全選手が1型糖尿病患者で構成されるノボノルディスクが、3月22日開催の2015年ミラノ~サンレモに参戦する。チームにとって、世界最高峰のワールドツアーへの初挑戦となる。 ミラノ~サンレモ参戦を前にUCI(国際自転車競技連合)の公式サイトにチーム関係者のコメントが掲載された。 1型糖尿病は免疫不全などが原因でインシュリンの分泌ができなくなり、発症する。生活習慣病などが原因の2型糖尿病とは異なり、子どもから若者に多い病気だ。 ノボノルディスクはアメリカ籍のプロコンチネンタルチーム。2014年はジャパンカップにも来日し、日本でも知られる存在となった。 2年前に1型糖尿病と診断された21歳のニュージーランド人、スコット・アンブローズは2014年2月、UCIアジアツアーのツール・ド・フィリピンでステージ優勝とポイント賞を獲得し、チームに創設以来初勝利をもたらした。 アンブローズは「糖尿病をパフォーマンス不足の言い訳には絶対にしない」と語っている。 チームCEOのフィル・サウザーランドは「ワールドツアーレース初参戦は、不屈の精神を持ち、活気に満ちた選手たちの成果だ。彼らは世界のトップ選手と並んでレースできることを日々証明してきたんだ」と、選手たちの頑張りを称えている。 チームドクターのラファエル・カストールは「バランスのいい食事と適切な糖尿病管理を続ければ、サイクリングはレクレーションレベルから、スポーツの最高レベルまで可能なはずだ」と、選手たちの可能性を訴える。 また、サウザーランドCEOらが設立したチャリティー団体「チームタイプ1基金」を通しても、糖尿病患者支援のため様々な活動を行っている。そうした活動のひとつは、アフリカのツアー・オブ・ルワンダ参戦がきっかけだった。 ルワンダでは、糖尿病患者の8人中7人が亡くなっているという。2015年、チームタイプ1基金は試験紙100万枚と血糖モニター装置900機を寄付した。「このレースのおかげで、我々は多くの人を助けることができた」とサウザーランドCEOは語る。 チームの次なる目標はツール・ド・フランス。2021年までの参戦を目指す。