社会そのほか速
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IFTTTというベンチャーがサンフランシスコにあります。
2010年創業、これまでに3850万ドルを調達してきました。「イフト」と発音する妙な社名は、If this, then that(もしこれだったらあれ)の頭文字をとったもの。いろいろなオンラインサービスを連携し、「あるサービスで『これ』をしたら、別のサービスで『あれ』をする」という設定ができるサービスです。IFTTTでは「これ」をトリガー、「あれ」をアクションと呼んでいます。「トリガー」が起こると「アクション」が自動的に起こるわけです。
例えば、Flickr(フリッカー)というオンラインの写真共有サービスに自分が写真をアップロードしたら、その写真を自動的に自分のTwitterアカウントのプロファイル写真にする、とか。この場合は、アップロードがトリガー、プロファイル写真変更がアクションとなります。IFTTT自身もオンラインサービスで、ウェブサイトにログインして利用します。モバイルのアプリで利用することももちろん可能。
と聞いても「うーん、それがなにか?」と思われる方も多いことと思います。私も創業当初からIFTTTの名前は時折耳にはしてきたのですが、「便利そうな気もするけど使い道がイマイチ思いつかない」という状態が何年も続いてきました。
しかし最近、照明機器やサーモスタットといった「物理的なもの」もインターネットにつながり、その手の「もの」もIFTTT経由で操作できるようになってサービスの幅も広がってきました。そこで「よし使ってみよう」とIFTTTにユーザ登録してみました。
現在IFTTT経由でつなげることができるサービスや「もの」は、161種類あります。そのうちのひとつで、家にあるフィリップスのHUEというLEDライトをつなげてみました。HUEはインターネットにつながる照明機器。携帯やコンピュータから遠隔操作でスイッチのオンオフをしたり、光の色をさまざまに変えたりすることができるのですが、それだけだと高価なおもちゃ感が拭えません。そこでIFTTTで天気予報情報サイトとつなげて、「日が昇る時間にライトをつける」という設定をしてみました。私の住んでいるところでは今の日の出時間は朝7時過ぎなので、ちょうどいい感じです(なお、当地は3月から11月までは夏時間となるので、年間を通じて日の出が6時前になることはありません)。
また、TwitterとEvernoteをつなげて、自分のつぶやきが自動的にEvernoteに記録されるという設定もしてみました。
さらに、昨年海外旅行中に携帯もラップトップもまとめてなくしたことに鑑み、「電話が鳴る設定」というのもしてみました。「なくしたけれども、まだ着信音が聞こえるくらい近くにある」という、都合の良い状態を想定しております。まずは、「自分のメールアドレスからIFTTTのメールアドレスに特定のメールを出すと携帯に電話がかかる」というのを設定。「携帯はなくしたけど、ラップトップは持っている」時のためのものです。さらに「自分のメールアドレスに誰かが特定のメールを出すと携帯に電話がかかる」という設定もしてみました。こちらは「携帯もラップトップもなくして、誰かにメールしてもらう」という時のためのもの。ま、単に誰かに頼んで電話してもらえばそれでよいのですが、世の中いつ何が起こるかわかりません。とりあえずフェールセーフということで。
ということで、IFTTT、なかなか便利そうな気がします。でも、何かもっと決定的に便利なことがあるような気もするのですが、それはこれから少しずつ使いこなしてみたいと思います。無料で誰でも登録できるので興味のある方は使ってみてください。