【ＴＶ視てますか？】日テレ木曜深夜、渡辺直美の初主演ドラマ『五つ星ツーリスト』。

　世の中、ずいぶん前からポッチャリムッチリ系女子がトレンドらしい。まさか、変形トレンディードラマではあるまいね。まさかね。

　副題が「最高の旅、ご案内します！！」。

　そうか。この１４日、北陸新幹線の金沢開業という“時代の気分”に乗って、金沢行きの新幹線指定券はとても取れないけど、京都なら大丈夫、遅ればせながら「そうだ、京都へ行こう」と週末旅行気分にこだわるオヤジにはもってこいのドラマかもしれない。

　極上のレアな京都情報が、さりげなく盛り込まれていたりする。

　京都の旅行代理店を舞台に、窓際社員と新人社員（山本裕典）が繰り広げるトラベルコメディーだ。

　不案内の山本は京都観光課長の星田英利（旧芸名ほっしゃん。）にひどくいじめられ、たまたま中央管理センターに駆け込む。窓際部署とバカにするが、そこには、京都の情報通で「伝説のトラベルマスター」と呼ばれた切れ者社員の渡辺直美や、元営業部社員で京都の道を知り尽くしている契約ドライバーの寺島進ら、頼りなさそうで実はスゴ腕の４人がいた（センター長の綾田俊樹なんて実際、普段はいつもデスクで居眠りしてるだけだし）。

　山本の頼みに、渡辺らがチームワークよく動きだす。老舗旅館の女将（有森也実）の力も借りる。そして、京都ツアー客に副題通りに「最高の旅をご案内」することに成功するのだ。

　第６話でゲスト出演した村上ショージが渡辺直美を指して「着ぐるみを着ているのかと思った」とギャグを飛ばしたが、あれは女の子にはやはり失礼。人は見た目にあらず。見終えるたびに彼女は格段にキレイになっている。ドラマの効用なのである。　（新橋のネクタイ巻き）2015/3/11 16:56 更新