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故やしきたかじんさんの闘病生活を描いたノンフィクション『殉愛』(幻冬舎)が、法廷を巻き込む騒動になった百田尚樹。もともとは『永遠の0』『海賊とよばれた男』(ともに講談社)などのベストセラーで知られる売れっ子作家だが、現在は各出版社が百田へのオファーに及び腰になっているという。
百田尚樹は大手書店員招き「決起集会」も……「本屋大賞」の血みどろ集票合戦
「現在は、『週刊文春』(文藝春秋)で『幻庵』を連載中ですが、筆が早い百田は、すでにほぼ書き切っているそうです。ほかの作家は並行して仕事を引き受けることが多いですが、百田は一作に集中したいタイプで、連載中はほかの小説のオファーは受けないことで知られています。騒動以前であれば、『百田が書き終えたようだ』といううわさが聞こえてくれば、各社がすぐさま競って営業をかけていたのですが、今回はそういった動きが見られません」(出版関係者)
百田への逆風が吹き始めたのは、やはり『殉愛』騒動以降だという。
「『殉愛』の偏った内容は、出版業界内でも発売後すぐに問題視されていましたし、騒動をめぐってのTwitterでの発言など、作家業と別のところで目立ってしまい、お騒がせ作家の色がついてしまったことで、敬遠され始めたようです」(同)
ほとんどの週刊誌は「百田に原稿を書いてもらえなくなると困る」という理由で『殉愛』騒動をスルーしたり、百田を擁護するような記事を掲載した。騒動が大きくなり“アンチ百田”が増えている今、一部の週刊誌内部では「さっさと百田を切り捨てて、騒動を追及した方がよかったのでは?」との声もあるというが……。
「こうした騒動を起こしても、百田はいまだに『新作を出せば10万部は確実に売れる作家』と書籍編集者の間ではいわれています。出版不況の中、そこまで言われるのは東野圭吾か百田くらい。各社、『どこかでもう一作くらい書いてもらって、その後、騒動のイメージが薄れてきた頃にうちで書いてもらいたい』という思惑でいるようです。今は他社の出方をうかがっている段階ですね」(編集者)
本人もこうした状況を感じ取っているのか、9日にはTwitterで「来年の還暦を機に引退しよう」と断筆を宣言するも、それがネットニュースになったことを知ると、わずか1時間後に「腹立つから、引退撤回!」とツイート。ファンや編集者の気を引きたい様子だが、百田が『殉愛』騒動のイメージを払拭できる日はくるのだろうか。