社会そのほか速
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【TV視てますか?】日テレ土曜夜9時は『学校のカイダン』というから、てっきり季節外れの「怪談」と思い込んでいた。見てくれも、生瀬勝久が教頭、浅野温子が校長兼理事長ということから、コメディーであれシリアスであれ、何度も見飽きた私立学園高校ものかと敬遠していた。
しかし、撮りだめていてよかった。ハマッた。イッキ見。
怪談ではなく「階段」だった。ヒロインは売り出し中のアイドル女優、広瀬すず。祖父(泉谷しげる)と2人暮らしの女子高生役で、ゆえあって私立高の無償の特別採用枠に編入してくる。その学園は「プラチナ8」と呼ばれる男女の集団に牛耳られていた。彼らのたくらみで広瀬は生徒会長にさせられる。
広瀬は全校生徒と教職員を前に、おどおどしながらもハンドマイクで立候補演説をする。それを陰で操る車椅子に乗った謎の男(学園OB?)が、このドラマのもう一人の主役である神木隆之介。いわば「スピーチライター」である。
イッキ見の効用というべきか、このドラマは毎回、しょうもなく理不尽な、現実味を欠いた展開で始まる。それを知らずに「くそドラマ」と切り捨ててはもったいない。後半がすばらしい。
毎回、困り果てた広瀬が神木に相談にいく。すると神木は「ばーか」と口汚くケチョンケチョンにののしり、早口でまくし立て、非常識なやり方をとるよう背中を押す。
この毎回のやりとりは、たぶん脚本の吉田智子さんも、神木の演技も、相当にお手本にしていると思う。『リーガル・ハイ』を。
神木から背中を押されて、生徒会の仲間たち(須賀健太が副会長!)、職員室の教職員、学園祭前夜のクラスメートなどに向けた熱い「スピーチ」が毎回のクライマックスとなる。
「階段」を一歩ずつ上がり、オヤジ、そのたびにもらい泣き。 (新橋のネクタイ巻き)2015/3/13 16:56 更新