デザイナー・渡辺淳哉のこだわりの定番服を提案する「コム デ ギャルソン・オム(COMME des GARCONS HOMME)」。15-16AWコレクションは、定番の中にメンズクロージングの奥行きを見せた。
ブランドらしいブラックスーツにパッチワークシャツを合わせたスタイルから様々なバリエーションが広がる。プレーンなテーラードジャケットやチェスターフィールドコートはシワ加工が施されたり、袖をまくって裏地を見せたりと渡辺らしいギミックを利かせた。
目を引くのはアウターのレイヤリング。テーラードにライダースやジップブルゾンをON、ステンカラーコートにスタジャンやテーラードジャケットをON、など丈感や前開きをアレンジすることで、メンズクロージングの幅のあるスタイリングを見せる。このアレンジ感は単体のアイテムにも落とし込まれており、テーラードとサファリジャケットを組み合わせたかのようなアウターは通常のボタン掛けの他、ジップ、スナップボタンなど、様々な留め方で着用することが出来るディテールの利いたアイテムだ。
セットアップだけではなく、コットンパンツや温かみのあるメランジのニットジャケット&キルティングジャケット、マウンテンブルゾンなどユーティリティー溢れるカジュアルスタイルも提案。スカラップのシャツが可愛い。今回ボトムはすべてダブル裾で統一されている。丈はクロップド。
「インディヴィジュアライズド シャツ(INDIVIDUALIZED SHIRTS)」「シーラップ(Sealup)」「ジム(gim)」などのファクトリーブランドとのコラボレーションアイテムは引き続き登場している。ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の15SSコレクションから誕生した新作バッグ「ドラ ソフトBB」(H21xW26xD12cm/63万円)。
ボストンタイプのクラシカルなフォルムは、メゾンのアーカイブからインスパイアされたもの。柔らかなラムスキンを生かした立体感のあるパッチワークと、70年代カルチャーを思い起こさせる、レトロなカラーのマルチストライプが新鮮だ。深いマチや、サイドまで大きくデザインされたジップ、脱着可能なストラップがついており、機能性も抜群。自由を愛する活動的な現代の女性にふさわしいバッグとして蘇った。
今季コレクションでは、ニコラ・ジェスキエールが思い描くフューチャーウーマンのスタイルを提案。新しい価値観と発想を持ってデイリーウエアを楽しむ女性像を表現している。
<問い合わせ先>
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854