社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
世界最強の暗号”エニグマ”に挑んだ実在の天才数学者アラン・チューリング。これまで世に知られてなかったひとりの天才の数奇な半生を大胆に映画化した『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』が、ここ日本でも大ヒット上映中だ。
そんな本作で、本年度アカデミー賞脚色賞を受賞したグレアム・ムーアに、AOLニュースは電話インタビューを敢行してきた。
主演のベネディクト・カンバーバッチは、彼史上最高の演技といわれ、アカデミー主演男優賞にもノミネートされ話題となったが(残念ながら受賞は逃してしまった)、ムーアはカンバーバッチにどんなことをリクエストしたのか、そして彼の一番印象的なシーンについて、こう語っている。
「アラン・チューリング自身がツンとした所があって、そこは別にアランが人に対して失礼な訳ではなくて、とにかく頭が回転しているからそういうそっけない素振りになってしまうっていう説明をずいぶんしたのを覚えているよ(笑)。
印象的なシーンは、中盤の、尋問されているシークエンスかな。イミテーション・ゲームについて、アランが刑事に説明するシーンなんだが、なんといっても僕が今まで見た中で、ベネディクトの最高の演技だ。63秒のテイクなんだけれども、見る度に息を飲んでしまう素晴らしいシーンになったと思う。もともとこの映画で僕が目指したゴールというのは、アランの論理的、そして数学的、それからパーソナルな要素というものをひとつに織り上げるということだったので、それを体現したシーンでもあったんだ。書いていて楽しかったシーンでもあるよ」。
映画化するにあたり、「やはりアラン・チューリングの物語をなるべく忠実に描かなければならない」ということに、最新の注意と重きを置いたというムーア。出来上がったあとにプライベートスクリーニングを遺族に向けて行った際、チューリングが亡くなった時、18歳だった彼の姪が、「叔父をスクリーンで見ているようだ」と言ってくれたそうだが、「それが何よりも嬉しかったね。それだけチューリング家からも支援していただいて、僕らも頑張ったんだけれども、アラン・チューリングという人と、人生のエッセンスを正確に映画化できたんだなとすごく報われた瞬間だったよ」と、作品作りの苦労と喜びを明かしてくれた。
現在二冊目の小説を執筆中の傍ら、映画の方も、レオナルド・ディカプリオなど、そうそうたるメンツとの話が何本か進行中というムーア。…