社会そのほか速
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2015年度予算案は13日、衆院を通過した。与党は年度内成立を断念したものの、統一地方選前半戦の投開票日(4月12日)には確実に成立する運びになり、昨年12月の衆院選の影響による予算編成や国会審議の遅れを最小限に食い止めた格好だ。野党は「政治とカネ」の問題を中心に政府を追及し、2月には西川公也前農相を辞任に追い込む成果を上げたが、その後は攻め手を欠いた。
◇衆院を通過
自民党の高村正彦副総裁は衆院本会議採決に先立つ党役員連絡会で「正常な形で参院に(予算案を)送れるのはよかった」と述べた。仮に参院で採決しなくても、憲法の規定で予算は4月11日に自然成立する。同党国対幹部は「まずまずだ」と語った。
野党は西川氏の献金問題をきっかけに攻勢に転じた。しかし、安倍晋三首相を含む閣僚だけでなく、民主党の岡田克也代表ら野党側にも同様の問題が発覚して失速。政治資金規正法のあり方という制度論に焦点が移った。
そこで、野党は下村博文文部科学相の後援団体を巡る問題で「二匹目のドジョウ」を狙ったが、下村氏は「問題ない」と突っぱね続けた。週刊誌報道に基づく質問も目立ち、民主党中堅議員は「決め手を欠いた」と認める。自民党の谷垣禎一幹事長は予算案の衆院通過後、「予算自体についての議論は比較的少なかったのではないか」と記者団に語り、野党を皮肉る余裕をみせた。
一方、民主党の岡田代表は「それ(政治とカネ)以外も含めてずいぶん議論した。(政策論が)足りなかったとしたら、それは(審議の)総時間が足りなかったということだ」と反論した。【福岡静哉、佐藤慶】