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「Cicada 3301」とは何か? 世界中のコードブレイカー、ハッカーたちを熱中させ、震撼させ、どん底に突き落とした超難問の暗号解読パズルのことだ。ある日突然ネットに出現し、また忽然と姿を消してしまった。いったい誰が、何のために考案したのか、今も多くの謎に包まれている。
■ネットに投稿された「Cicada 3301」の挑戦状
今年2月23日付の「Oddity Central」には、ある暗号解読オタクの無念が報じられている。彼の名はジョエル・エリクソン。このパズルの解読にいち早く成功した数少ない一人だが、最終的に何もつかめないまま置き去りにされたということだ。
順を追って話そう――。さかのぼること2012年1月、スウェーデン人コンピュータアナリストのエリクソン氏は、「4chan」(アメリカ版の2ちゃんねる)で奇妙な書き込みを見つけた。
「我々は極めて高い知能の持ち主を探している。この画像に我々にたどり着く手がかりが隠されているので見つけてほしい。すべての謎を解いた一握りの人々に会えるのを楽しみにしている」と、なにやら暗号解読ゲームの挑戦状らしく、cicada(セミ)の絵と共ともにハンドルネームの「3301」が記されていた。その絵から、この謎の出題者は「Cicada 3301」と呼ばれることになる。
暗号解読ならお手のものとエリクソン氏は、さっそく解読をスタート。すると「マヤ文明」で使われていた古代数字が解読の鍵であることを理解する。
「この段階までは楽勝だったんですよ。問題は……」
この後、エリクソン氏は抜き差しならぬネットの深淵へと足を踏み入れてしまうのだった。それと同時に自分以外にもこの謎を追う人間が全世界にいることも知った。この時点で、エリクソン氏は昼間の仕事を休んでも、パズルにはまり込んでいたと激白している。
■「Cicada 3301」は望みの人材を見つけられたのか?
世界中を巻き込んだ壮大な謎解きゲームは、さらにヒートアップした。
「4chan」には世界中から手がかりが持ち込まれ、協働して暗号解読が進められていた。だが、エリクソン氏は単独で解読を突破、ある電話番号へたどり着くことに成功。そこで告げられた合成音声のメッセージの指示のもとにさらに捜索を続けていくと、一般のネットユーザーにはアクセスできない「深層ウェブ」へと繋がった。この深層ウェブは、データの隠蔽技術の一つで、児童ポルノのサイトやドラックの売買などを目的に非合法組織が使う手口だ。…