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米国のベンチャー企業 The Ion Productions が、世界初の一般向け市販を謳う「手持ち型火炎放射器 XM42」 を発表しました。クラウドファンディングサービス Indiegogo で3月23日から出資募集キャンペーンを開始します。
火炎放射器というと、だれもが思い浮かべるのは軍隊が使うようなバックパック式の強力なもの。しかしそうした兵器は簡単には入手できるものではありません。一方、個人向けの「火炎放射器」の一種としては除草や害虫駆除、除雪などに使う「除草バーナー」の類もありますが、安全のため実際に出る炎は数十cmといったところです。
The Ion Productions が製作した XM42 は、手持ち型の火炎放射器です。写真を見るかぎり、そのコンパクトさとは裏腹にかなりの火力を有します。ただその用途としてアピールするのは「庭の向こう側からこちら側の焚き火に着火」とか「スタイリッシュに雑草を除去」といったもの。
FAQ にはその他の実用的な使用例として焼畑、害虫駆除、イベントのパイロ用など、まあまあ納得できないこともない用途が並びますが、やはりその最後には「友達と楽しむ」という明らかにツッコミ待ちな用途も記されており、一体どのような人々がこれを購入しようというのかが気になるところです。
もうひとつ気になるのは火炎放射器に対する法的な規制ですが、The Ion Productions の説明では、米国内においては免許制度を導入しているカリフォルニア州以外で火炎放射器に対する規制がありません。
さらに米国アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(ATF)の管轄にも含まれないため、カリフォルニア以外でなら火炎放射器は自由に購入して使用可能と説明しています。
なお、XM42 が使用する燃料はいわゆるレギュラーガソリン。軍隊などで使われるようなゲル化燃料とは違い、手軽に購入可能です。
The Ion Productions は3月23日よりクラウドファンディングサービス Indiegogo で製品化のための出資募集キャンペーンを開始予定。出資の見返りとしてはボディの表面処理に応じて3種類の XM42 を用意しており、ブラシ仕上げが699ドル、バフ仕上げと粉体塗装仕上げが799ドルの予定です。
ちなみに、The Ion Productions のもう一つの顔であるソフトウェア制作ですが、現在 Android 用ゲームアプリ「Hoppy Bunny」をリリースしています。火炎放射器との落差に若干の目眩を覚えずにはいられません。