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第二十三回 こっそり読もう。中学生でも分かる「ピケティ」解説

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第二十三回 こっそり読もう。中学生でも分かる「ピケティ」解説

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 第二十三回 こっそり読もう。中学生でも分かる「ピケティ」解説

 最近の株価が高い水準にきていることは、前回ご説明しました。

 もしかすると、ここ四半世紀の負けパターンを脱して、「欧米並みに段々上がっていくのが普通である」正常な株式市場に戻ってくる兆しかもしれません。

 高値更新時にこういうことを言うと、大抵崩れ始めるのが相場の常なんですけどね(笑)。

ピケティの「21世紀の資本」に学ぶ

 最近流行りのフランスの経済学者トマ・ピケティ氏の理論に、「r>g」というものがあります。これは、資本の収益率(r)は、経済成長率(g)を上回るという話です。

 ピケティ氏はここから、だから資本を持つ者は経済成長以上に富み栄え、格差が拡大して制御不能になる、と警告しています。

 「資本の収益率」は、色々なものを含む広い概念で、例えば「株式の配当金」「利子」「不動産収益」など、財産自体が再生産して生み出す富のトータルで見た成長率のようです。

 一方で「経済成長率」は、だいたい世間一般の給与所得者の年収増加分と似たような水準となりそうです。

 「資本の成長率」ということでは、株価も同じようなものです。なんとなれば、株式というのは会社の所有権を表すものであって、その価値を表示するものが株価だからです。

 ピケティ氏の理屈でいうと、株価の成長は一般的にGDPの成長率を上回ることになりそうです。その理由として、すごくざっと考えると、こんな風になります。

会社の価値=自己資本の価値+他人資本の価値(これは借入金のことです)

 会社の価値の全体増加分=自己資本の増加分+借入金(借入金+支払い金利)の増加分
 
 会社の価値の増加分=当期の営業利益(売上−費用です)+その他の利益

 ここで、

 費用=原燃料費+人件費(賃金*人数)+家賃や機械の購入やリースの費用など

 売上=売上単価*販売数量
 

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