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那覇市の就労支援事業所ジョブサポートなはに通う池原一毅さん(19)=那覇市=が3月24日に普通自動車運転免許を取得した。池原さんは中度(B1)の知的障がいがあるが、家族や事業所に支えられ21回目の試験で見事合格した。池原さんは「合格できてとてもうれしい。車が好きなので車に関わる仕事に就きたい」と目を輝かせた。
池原さんは大平特別支援学校を卒業後、職業訓練のため昨年から同事業所に通う。事業所によると、軽度(B2)の知的障がい者が運転免許を取得する例はあるが、中度の知的障がい者が取得するのは珍しいという。
池原さんは幼いころから、父・毅さん(49)と共に自動車販売店を巡るなど車が大好き。「車に関わる仕事がしたい」との思いから、運転免許取得へ向け昨年6月から那覇市内の自動車学校に通った。
技能試験に合格したが筆記試験で苦戦していたため事業所も11月から支援を始めた。標識の写真と意味を書いた手作りカードで何度も確認し、ルビを振った筆記試験の練習問題を何度も繰り返した。
練習問題を手伝った職業指導員の上原あゆみさんは「一緒に頑張ろうと声を掛け続けた。受かったと電話をもらった時は感動した」と目を潤ませた。
毅さんは「自信を付けるよう声を掛けた。合格してとてもうれしい」と喜ぶ。免許取得後は親子で交通量の少ない道に出掛け、練習を重ねている。免許証を大事そうに眺める池原さんは「緊張して不安だったがいろいろな先生が手伝ってくれた。これからも就職へ向け頑張りたい」と前を向いた。(大城和賀子)