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米新興企業Magic Leapが3月19日(現地時間)にYouTubeで公開した拡張現実(AR)シューティングゲームのデモが注目を集めている。
このデモでは、まずオフィスのような空間の空中に浮いているように見えるYouTubeやGmailのアイコンを操作するシーンに続き、デスクの影から次々に現れるロボットを銃のような武器で倒していくシューティングゲームが紹介されている。
Magic Leapはこの動画の説明で、「このゲームは私達が普段オフィスで遊んでいるものです(この動画を製作するにあたっていかなるロボット虐待も行っていない)」としている(Google傘下のBoston Dynamicsが公開したロボットを足蹴にする動画は“ロボット虐待”だという批判にさらされた)。どのようなハードウェアで実現しているものなのかは不明だ。
ゲームのタイトルは「Dr.Grordbort」。Magic Leapが2013年から提携している特殊効果企業、米Weta Workshopのデザイナーが生んだキャラクターだ。
2011年に創業し、米Googleも出資する同社はまだ具体的な製品やサービスを発表しておらず、同社のWebサイトには「人間の脳は最良のディスプレイ」であり、「テクノロジーで世界に魔法を取り戻したらどうなるだろうか?」というメッセージとともに、AR技術で再現したような動画が表示されている。同社は自社のARのような技術を「Cinematic Reality」と呼んでいる。
Magic Leapに出資しているGoogleは、ARを利用する陣取りゲームアプリ「Ingress」を提供している。IngressとMagic Leapの技術を統合したら面白いゲームになりそうだ。
AR端末としては、米MicrosoftがWindows 10搭載のHMD「HoloLens」をWindows 10リリースの“今夏”に発売する見込みだ。