社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
動画を見る
これは、メタルスライム? それとも、「ターミネーター2」のT-1000?
ある研究チームが、なんと自力で動く液体金属を開発してしまいました。とはいえ、New Scientistの記事によれば、比較的シンプルなもののようです。
この液体金属は、ガリウム(融点が29.8°Cと非常に低い)と、インジウム、スズをまぜた金属合金です。
アルミ片と一緒に水酸化ナトリウム溶液 (食塩水でも可)の中に一滴ぽとりと落とされると、アルミ片を燃料がわりに、1時間ほど、まるで生きているように自力で動き回ります。
この液体金属の動力源はふたつあります。ひとつは、液体金属が起こす電荷不均衡(プラスとマイナスのバランスがとれていない状態)。これによって液体金属の前後にわずかな圧力差が発生し、圧力の高い方から低い方へと押されていきます。
もうひとつは、アルミ片が水酸化ナトリウムと化学反応を起こして発生する水素のあわ。このあわが、溶液内で液体金属をより速く押し進める役割を果たしています。
上の動画では、この液体金属が直線でも、迷路のように曲がりくねった線でも、ペトリ皿の端でも、用意された経路を自在に動いている様子が紹介されています。また、移動を止めるとポンプの役割りを果たし(動画の1:05-)、逆にチューブ内の液体の方を1秒につき50ミリリットル動かすことができます。動画の字幕によれば「外部の電源と繋がなくても液体を冷却装置に通せる」んだそうです。
さらに、電流を流すとしずくの形が複雑(はぐれメタルのような形)になり、電流を止めるともとのシンプルなつるんとした形に戻ることから、研究チームは、いずれはこの技術が「形を変えるロボット」の実現につながるのではと言っています。
T-1000を作るには時間がかかりそうですが、メタルスライムやキングメタルの実写版なら、すぐに作れちゃうかもしれませんね。
source: Advanced Materials via New Scientist
Jamie Condliffe – Gizmodo US[原文]
(原田真理恵)
■ あわせて読みたい・にっぽん再発見。落語家が語る、日本の文化とケータイの“意外”な関係
・ついに始まったクレバーな選択肢「光 コラボレーション」ってなに?
・エコなドライビングがどう心理に影響を与えるか、心拍計で調査してみた。
・目と鼻だけじゃない! 意外に知らない花粉の怖さとは
・スタートアップ企業がやるべき 「PRを駆使した伝え方」とは
元の記事を読む