社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
政府は29日、平成27年度の春の叙勲受章者を発表し、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の落語家、桂文枝が旭日小綬章を受章することが決まりました。これにともない記者会見が行われ、文枝自ら心境や今後の目標などを語りました。
冒頭、「今日はお忙しいなか、お越しいただきありがとうございます」と挨拶した後、しばし声を詰まらせた文枝。受章の報を受けた直後に桂米朝さんの訃報に触れたことから、「私にとって特別な賞となった。非常にうれしいが、喜んではいられない」。終戦のわずか3カ月後、五代目笑福亭松鶴さんと米朝さんの師匠である四代目桂米團治さんらが四天王寺本坊で落語会を開いて今年でちょうど70年。「その年に米朝師匠が静かにこの世を去られて、そしてその年にこういう立派な勲章をいただいたということは、何か運命のようなものを感じる。『しっかりやれよ』『あとを頼むぞ』という感じに受け止めております」とコメントしました。
また、来年芸能生活50年を迎える自身の歩みを振り返り、「今日までやらせていただけたのは、やはり亡くなりました五代目文枝が門戸を開いてくれたから。ちょうどその時、(桂)枝雀兄さんとか(桂)春蝶兄さん、それから吉本では(笑福亭)仁鶴先輩、そしてその上には四天王がいらっしゃって…すごくいい時期に入門できたな、いい環境の中で落語を勉強できたなと思います」。ある先輩から「君がこうして名前を知られたのも、師匠に門戸を開いていただいたおかげだし、その恩返しをしなあかんぞ」と言われたエピソードも明かしつつ、「協会の会長に推薦していただいて、投票で選ばれた時から、協会のためにといろいろとやってきましたが、それも支えてくれた協会の皆さんのおかげ。また、繁昌亭ができたのも大阪天満宮の皆さん、商店街の皆さん、本当にいろんな皆さんのおかげです」と改めて感謝しました。
「これまでで辛かったこと、嬉しかったことは?」との質問には、「О型で楽天家なんですが、なかなか繁昌亭が思うように出来上がっていかない時は、精神的にも追い込まれました」「(五代目文枝)師匠に見ていただけなかったのは残念でしたが、繁昌亭が出来上がって、天神橋筋六丁目から一丁目まで、三代目(桂)春団治師匠を人力車にお乗せして商店街を歩いたのは最大の喜びだったと思います」とそれぞれ回答。今後については、「会長に(再び)選ばれて、『つなぐ』をテーマに協会員一丸となってやって来ました。…
ささいなことだけれど、女性にとってどうでもよくないのがショーツ(パンツ)選びではないでしょうか。せっかくオシャレをしても、下着の心地が悪かったり、パンツのラインがくっきり見えたりすると、それだけで残念な気分になりますよね?
ワコールが行った「パンツ(ショーツ)に関する意識調査」では、約8割もの女性が、購入したパンツで失敗したことがあると回答。
そこで今回は、同性からドン引きされちゃう、NGなパンツのはき方と、ラインを出さないコツをお伝えします。
■下着のラインはやっぱり気になる?
冒頭でもご紹介しましたが、上記の調査で約8割もの女性が、「パンツ(ショーツ)を買って失敗経験あり」と答えています。失敗例の上位にあがったのは、「はきごこちが良くない(18.8%)」、「足ぐりがくいこむ(13.0%)」、「縫い目が肌にあたって痛い(12.4%)」というもの。
そして、「縫い目やすそがアウターにひびく」「ウエストがくいこむ」というシルエットに関するものも多くありました。いずれも、見た感じだけではなかなか判断しにくいポイントです。
また、「他の人(同性の女性)を見て、一番気になる点(最もNGと思うこと)は何ですか?」との質問に、28.9%の人が、「パンツの色が透けている」、次いで26.2%の人が、「パンツのラインがアウターにひびいている」をあげています。
「ウエストからパンツが見えている」、「お尻にくいこんでいる」というNG意見もあり、後ろ姿は、本人が思う以上に意外と見られている模様。
下着はファッションと合わせるといいますが、ぴたっとしたスカートやパンツの時は、それ用に主張しない“控え目な”下着が必要です。
■ラインを出さないためには?
さて、これまでのアウターにひびかない下着といえば、Tバックのようなヒップを覆う面積が少ないものが主流でしたが、そういう種類の下着が苦手という方も多いですよね。
同調査でも、お気に入りのショーツのポイントとしてあがっているのが、「お尻をつつみこんでくれる(19.6%)」、「アウターにひびかない(20.2%)」、「くいこんだりズレたりしない(20.9%)」という結果になっていて、大き目のショーツを選ぶ方は増えているようです。
単に面積の小さい下着だけでなく、ヒップをすっぽり覆うタイプの大き目のショーツや、ウエストラインが長めのタイプのショーツでも、ラインを出さないのには有効です。
今回の調査では、パンツに関して「お気に入りに出会えていない」「お気に入りはあまりない(限られている)」と回答した人を合わせると、全体の半数近くにものぼりました。お気に入りがあるという方は、ある意味ラッキーなのかもしれません。
透けていたりラインが出ていると、同性からも白い目で見られてしまいます。しっかりチェックすることが大事ですね。
「ねむた~い!」でおなじみ天竺鼠・川原克己扮するあのキャラが、このたびついに”かぶりもの”として商品化! これを記念して、5月16日(土)の発売日を前に、企画段階からこだわり抜いたという「なりきりなすびくん」のあれこれを、川原自身に語ってもらいました。
—-まずは商品化のきっかけから教えてください。
自分らで作って、客席にかぶってきているファンの人がいたんですが、「下手くそだな」と思って(笑)。上手に作るのは、なかなか難しいみたいです。あと、昨年のハロウィンでも結構なすびがいたらしくて。僕がいろんな著名人の方に(なすびを)かぶってもらって、その写真をツイッターとかインスタグラムに載せているうち、一般の人からの「かぶりたい」っていう声が増えた、というのもありますね。
—-周囲のリクエストに応えての商品化だったわけですね。川原さんがこだわったポイントはどのあたりですか?
何度も試作を重ねて、この最終形になったんですが、最初の(試作品)は色が薄かったし、額のところもちゃっちかった。この肌触りは、本物と変わらないと思います。色は、「なりきりなすびくん」の方が鮮やかですね。
—-持ってきていただいただけでも5つの試作品が!
本当に、何回も話し合いをしました。フィギュアにしてもそうなんですが、僕ちょっと細かいんで…今回は、試作品の数以上に会議を重ねて作りました。本物はオーダーメイドだからいいんですが、この場合はかぶられる皆さんひとりひとり顔の大きさが違うので、ズレてこないよう額の部分に綿を入れたりもしてます。もともとはハロウィンに合わせて作りたかったけど、昨年は間に合わなかったので、できるだけ早く発売する為にそこからペースを上げて進めて、今年に入って最初のサンプルができて、3カ月くらいで最終の形が決定しました。
—-出来上がった商品を見て、感想はいかがですか?
満足です。これはみんな喜ぶんじゃないですかね。
—-サングラス付きとサングラスなし、2種類があるんですね。
段階を経て自分のペースでサングラスを選んで…まあそんなにすぐにはなりきらなくてもいいやっていう人も、急きょならないといけない人もいると思うんですよ。サングラスも「じゃあ、どこにあるんだ」と言われると、意外と探せないと思いますし。なすび同様、なるべく自分の使っているものに近いものにしました。(かけてみて)あ、こっちのほうがいいですよ! 欲しいな…。…
今、プロレスが再び脚光を浴びる中で、メジャー団体のひとつ、プロレスリング・ノアが8月に旗揚げ15周年を迎える。
【画像】ベルト奪還を熱く語るノア丸藤の写真はこちら!
今年は創業者・三沢光晴さんの七回忌もあり、まさにメモリアル・イヤー。しかし3月、新日本プロレスのリングで猛威を振るってきたヒールユニット「鈴木軍」が大挙、来襲。ノアの副社長でGHCヘビー級王者の丸藤正道(まるふじ・なおみち)は鈴木にベルトを奪われ、他3つの王座もすべて流出するという未曾有(みぞう)の事態に陥っている。
5月10日(日)の横浜文化体育館大会で鈴木とのリマッチに臨む丸藤が「プロレスブーム」について、そして他団体に負けないノアの神髄について語った!
***
―2009年に三沢さんが亡くなった後、丸藤さんは副社長に就任しました。この時、意識はどのように変わりましたか?
丸藤 ノアの旗揚げ当初は、僕は金魚のフンみたいに先輩たちについていくだけの一レスラーでした。プロレスだけに集中して練習と試合の繰り返しで、難しいことは上の人たちにやってもらうという形だったけど、それが一変しましたね。
―当時は29歳。いきなり副社長というのは重圧ですよね。
丸藤 僕はアルバイトすらしたこともなく18歳でこの世界に入ってプロレス一本でやってきたので、そもそも会社とはなんぞや?という部分もわかっていなかった。でも、そこにはいろんな人の気持ちや考えがあって僕がこのポジションに置かれたということを考えたら、それを受け止めてもうひとつの顔を持って生きていこうと決意しましたね。
三沢さんだけじゃなくて、その後もいろんな先輩たちがいろんな形で去っていく中で、自分たちの世代がノアを引っ張って、その中でも僕が先頭に立ってやっていかなきゃいけないって気持ちは今年になって、より強く感じています。
―「レジェンド」と呼ばれる世代のレスラーの知名度がまだまだ高いですよね。ノアにとっては三沢光晴、小橋建太の名前は壁になっていると感じます?
丸藤 そうですね。プロレスっていうのは強いだけでは(先輩を)超えられない、ベルトを持っているからといって超えられるものではない。その人たちは多くの経験を積んで乗り越えてきてその地位を築いてきたと思うので。僕が今ムリヤリそれ(知名度)を身につけようとしても嘘くさくなるので、今やれることをしっかりやってプロレスを盛り上げていきたいですね。で、気づいた時にあの人たちに追いついていればいいかなって。
―地上波テレビの存在も大きいですよね。
丸藤 昔ならどこに行っても「テレビで観たことある」って言われたものですが、今はそれがないので(日テレG+やサムライTVなどのCSで放送中)…でも、昔はなかったものもありますからね。インターネットなのかイベントなのか、いいツールを見つけて実行していくのがいいのかなって。
そしていつの日かまた地上派中継が…TV局の方から話がくるくらいに魅力のある団体にしていきたいですね。
―今、プロレスブームと言われていますが、「元気なのは新日本だけ」という声もよく聞きます。
丸藤 スケールという点では、やっぱり新日本は飛び抜けていますよね。だけど、決して僕らがそのプロレスブームに…なんていうのかな…同じプロレスというフィールドなので、乗っかり方次第で全然(結果は)変わっていくと思うし。試合の内容に関しては、僕たちは決して負けてるとは思ってないので。
―後は、世間に届く話題づくりとか?
丸藤 選手ひとりひとりがもっと魅力のある人間になれば、もっとよくなっていくと思います。
―「全ベルト流出」がyahoo!ニュースになってましたよね。不名誉なニュースではありますが…。
丸藤 そうですね(苦笑)。最悪の事態なので、後はこれからプラスにもっていくだけです。失望したファンの人たちもたくさんいると思うんですけど、まとめてベルトをとられた分、僕らはまとめて取り返すので。最高にわかりやすい形で失望をハッピーに変えてやりますよ。この振り幅は相当デカイと思うんで!
―鈴木みのるさんは「こんな舟(ノア)、ほっといても沈没する」とか憎まれ口を叩いております。
丸藤 発言が本当に最悪ですよね。ノアのファンは結構、静かなイメージがあったんですけど、今回のことではヒートアップしています。鈴木軍へのイライラではなく、僕らの本当のプロレスでヒートさせたいですね。
―プロレスブームに話を戻すと、それを支えているのは「プ女子」だと言われています。ノアの会場にも女性ファンは増えています?
丸藤 増えてますよ、ありがたいことに。ひとりだけで来る人もいるし、女性だけのグループもいるし。昔と違って女性が入りやすくなったのかなという部分はありますね。
―女性ファンが観ているポイントとか意識しますか?
丸藤 ポイント?
―すごく意外なところを観ている人もいるんですよ。
丸藤 中には細かい技術を見ている人もいるとは思うんですけど、やっぱり女性ファンはカッコよさだったり喋りの面白さだったり、男性ファンとは違った魅力を求めていると思うので、そういう部分を磨くことも今のレスラーには必要ですよね。入り口はいろいろあるので、昔のプロレスとは違う広げ方もあると思います。
―たとえば、ある女性ファンは「真壁刀義(とうぎ)さんがコーナーを登る時、ちょっと内股になってるのがカワイイ」らしいです。
丸藤 ハッハッハ! なるほど。パンツのたるみがカワイイとかそういう見方もあるかもしれないですよね。そういう視点はファンの方からもどんどん発信してもらったほうがレスラー自身も気づくと思います。
―何に萌えてるか、わからないですもんね。
丸藤 萌えどころはいろいろあると思うんで、プロレスラーには。
―丸藤さんの萌えポイントは?
丸藤 僕ですか!? 僕はそんなに萌えられてないんじゃないですかね…入場萌えじゃないですか(笑)。
―では、ノアの本質的な魅力といえば?
丸藤 三沢さん始め、偉大なレスラーたちが築いてきた、しっかりとしたプロレスで魅せることを僕たちは引き継ぎつつ試行錯誤しています。「心に残るプロレス」をキャッチフレーズにしているんですけど、僕たちの試合は自信を持って皆さんにお見せできるものだと思っているので。
―ノアの神髄といったら、やっぱり全日本プロレス時代から引き継がれる「受け身」では?
丸藤 僕らは練習生の時から毎日100本、200本連続で受け身をとってきましたから。投げられて、倒れてる間もなく引き起こされて、また投げられてというのを。それに耐えてデビューしているっていう部分ではどこの団体にも負けてないと思います。
―200本連続とは尋常じゃないですね。体はどういう状態になるんですか?
丸藤 もうフラッフラになりますよ、さすがに。でも「フラフラになってからがプロレス」というのもあるじゃないですか。どんな状況になっても身を守る。僕らは本当に練習生の頃からずっとそれをやってきているので、そこは絶対的な自信がありますね。
―練習では、いろんな角度の受け身をやるんですか?
丸藤 危ない角度でも、少しでもダメージを軽減できるようにとか。どんな高さから落とされてもなるべく衝撃を減らせるようにとか。
―丸藤さんは30cm四方あれば受け身をとれる、と聞いたことがあります。
丸藤 あ、僕、とれますよ。これは基本的に誰でもやることですが、片手で倒立みたいにして手をついた位置に落ちられるので。プロレスのリングって広いように見えて、実はそこまで広くはないんです。最小限のスペースでも受け身をとれるように自分の体をコントロールできないといけない。後、受け身をとるタイミングって、どんな高さから落ちても一緒なんですよ。
―というと?
丸藤 僕はどんな高さからでも必ずマットを見ています。自分の(受け身をとる)距離になったところで体を回転させるんです。だから、普通に投げられようがトップロープからだろうが、トップロープから場外に落とされようが全部一緒なんですよ。
逆に、高さがあったほうが衝撃は大きいですけど、自分の体をコントロールする「時間帯」があるので安全な受け身がとれますね。むしろ、一瞬で落とされる技のほうが危ない。
―なるほど。滞空時間が長いほうがタイミングが計れるわけですね。
丸藤 例えば、僕はショルダースルーをかけられた時、自分から飛んで距離感をつくるんです。
―ショルダースルーって、最近やる人少ないですよね。
丸藤 逆に言えば、ショルダスルーの受け身をとれる人が少なくなっているんですよ。実は受け身に失敗すると一番「内臓に響く」のがショルダースルー。背骨とかじゃなくて内臓。肺にくるのかな。失敗すると本当に呼吸できなくなりますよ、アレ。
―ショルダースルーは投げられた方がいかに高く美しい受け身をとるか…。
丸藤 そうですね、それもひとつのプロの技といえばプロの技ですし。
―垂直落下式ブレーンバスターとか危険なフィニッシュ技に目が行きがちですけど、ショルダースルーが出ると実際、会場がすごく沸きますよね。わかりやすくて、新規ファンや女性ファンの気持ちを捉える技なのかも。
丸藤 もしかしたら、初めてプロレスを観る人は垂直落下とか危ない技は、そんな怖いもの観たくないって人もいるかもしれないですよね。わかりやすく華やかで、かつ絶対にマネできないっていうものを僕らは見せる。一時期は僕らも試合で危険な技に走っていったこともありますけど、最近は何が受け入れられているかと考えたら、そういう(危険な)技はやってないとは言わないけど減りましたね。
―丸藤さんの必殺技「不知火(しらぬい)」もそれを象徴しているのでは?
丸藤 そうですね。よく、初めて観た人が驚いてくれますし。
―殴られたり蹴られたりする痛みは一般人でも経験できますけど、高いところから投げられるプロレス独特の痛みって、当たり前の話ですけどプロレスラーにならないと経験できない痛みですよね(笑)。
丸藤 それを場外のコンクリートでやられると、たまったもんじゃないですよ(笑)。だからプロレスラーは優しいんだと思います。普通の人以上に痛みがわかるから。それでもレスラーは鍛えてるから大丈夫っていうね。
―受け身の神髄は奥深いですね。それがノアの根幹を成すプライドでしょうか。
丸藤 そうですね。5月10日はベルトを取り戻して、僕らの本物のプロレスで盛り上げていきますよ!
■丸藤正道(まるふじ・なおみち)
1979年生まれ、埼玉県出身。98年、全日本プロレスでデビュー後、2000年、三沢光晴が設立したプロレスリング・ノアに移籍。GHCヘビー級ほかノアの公式タイトルをすべて制覇している“方舟の天才”
■『GREAT VOYAGE 2015 in YOKOHAMA』
5月10日(日)/神奈川・横浜文化体育館/17:00試合開始
・GHCヘビー級選手権試合
鈴木みのる(王者)vs丸藤正道(挑戦者)
・GHCジュニア・ヘビー級選手権試合
タイチ(王者)vs小峠篤司(挑戦者)
・GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合
TAKAみちのく&エル・デスペラード(王者)vs小川良成&ザック・セイバーJr.(挑戦者)ほか
詳しくはコチラ→https://www.noah.co.jp/
(取材・文/中込勇気 撮影/平工幸雄)
最近、生え際が気になる…。枕に抜け毛がゴッソリ…。男たちにとって永遠の悩みである“ハゲへの恐怖”。
不安にかられ、手にとった育毛シャンプーに育毛剤ーーでも、果たしてこれって本当に効果があるの? あっちの商品のほうが効くかも…?
そんな迷える子羊たちのために、育毛開発プロデューサー・久田篤(ひさだ・あつし)氏が、1万人以上の発毛成功事例を生み出した「育毛の達人式自宅発毛法」の開発者である発毛診断士・佐野正弥氏と共著の『最後に読む育毛の本』で訴える“育毛業界の実情”と“早い効果を得やすい育毛法”とは?
―『最後に読む~』とは意味深なタイトルですが、この本を書いたきっかけは?
久田 近頃、巷に氾濫する育毛商品は玉石混交で、効果が疑わしい商品が多く見受けられます。それなのに巨額の広告費をかけて、さも効果があるように錯覚させている。薄毛に悩む方は効かない商品を次々に試し、まるで“育毛剤を探し求める放浪者”のようにさせられています。私自身が20代の頃から薄毛に悩んできたこともあり、皆さんに正しい知識を知ってほしいと思いました。
―とりあえず売れている育毛シャンプーを使っていますが…。
久田 誤解されがちなんですが、まずシャンプーで髪は生えません。育毛シャンプーの役目は頭皮を健やかに清潔に保つこと。効果・効能を見れば、髪が生えるなんてひと言も書かれていないでしょう。
しかも、シャンプー製造を請け負う会社にはシャンプー添加物のキット販売が存在し、工場に成分と濃度を指定するだけで、あっという間にオリジナルシャンプーができあがります。人気のシャンプーが同じ工場で作られていたり、成分がまったく同じで商品名だけ違うケースもあります。シャンプーだけではありません。育毛剤もサプリメントも同じようなキット販売が存在します。
―ずいぶんとお手軽なんですね。では、育毛剤は?
久田 ほとんどの育毛剤では髪は生えません。「発毛率90%」「必ず生える!」など謳っている商品があれば、それは薬事法でアウトです。例えば、世界で唯一発毛することが証明されている成分「ミノキシジル」でさえ、そこまで高い発毛率はありません。
もし、生えたといっても産毛程度でしょう。でも実は産毛はおじいちゃんでも、ツルツルに見える人でも生えています。肝心なのは、それが黒く太く育つかどうか。そうなる前に産毛のまま抜けてしまい、その繰り返しでどんどん薄くなる。そうして何年もかけて薄くなっていくのに“半年で生えた”なんて実際にはないでしょう。
―「生える」というのは産毛のことだった!? まるで詐欺じゃないですか。
久田 薬事法があるから「生える」とは言えないけど、そういうイメージを与えるような曖昧な表現をしている場合も多いですね。それと、要注意なのがアフィリエイトサイト「生える育毛剤ランキング」などよく見かけますが、個人の意見なら薬事法にも引っかかりません。報酬を高くすればアフィリエイターさんが高い順位でプッシュしてくれ、読む人はそれを信じて買ってしまうというワケです。しかも驚くことに、アフィリエイターさんへの報酬は、例えば育毛剤が1万円だとしたら200%なんです。
―え? 1万円の商品に2万円?
久田 なぜメーカーが損をしてまでお金を払うかというと、顧客リストが手に入るから。メールアドレスを2万円で購入して、いろんな商品を定期販売して洗脳していく。これがアフィリエイト業界のやり方です。つまり、広告費にばかりお金をかけて、肝心の原材料費や研究費にはほとんどお金をかけられないんです。
―薄毛に悩む人を惑わせ、おいしい思いをしようとは…。
久田 今度、ダイエット業界をやめて育毛ビジネスを始めるんだ』なんて人もいるように、誰でもお手軽に育毛ビジネスを始められるのが実情です。実際、育毛剤だけでビルが建った会社もありますから魅力的に見えるのかもしれません。
―では、そんな怪しい商品が氾濫する中で正しい選び方とは?
久田 ドラッグストアで売られている安価なシャンプーは強い薬剤が使われていることが多く、かゆみが出たり頭皮がカサカサになり、結果として抜け毛が多くなります。選ぶなら、オーガニック系の髪や頭皮に優しいシャンプーや石鹸系が基準になってくるでしょう。
また、育毛剤で国の認可を受けている医薬部外品は、センブリエキスなどの指定成分が入っているもの。ただ、それだけでなく、プラスしてどんな研究をしているかをきちんと打ち出している商品がいいでしょう。いずれにしても、派手な広告を打ち出しているものは中身重視でないことが多く、あまり目立つ広告をせずひっそりと販売している商品に良いものが多いと感じています。
-そういった良い商品を使えば、髪は生えるんですか?
久田 いえ、一般に出回っている育毛商品だけでは髪は生えないというのが大前提です。医薬品を使用して初めて効果を実感したという人も多いでしょうが、私たちはこれまでの経験から薄毛の進行を阻止するには体の外側と内側の両方からアプローチが必要だと実感しています。
例えると、育毛とは「かけ算」のようなもの。実際に複数の要素を併用することで発毛に大きな効果が出るケースを数多く見てきました。しかし、かけ算ですからひとつの要素がゼロだとすべてを台無しにしてしまう可能性もあるんです。
-かけ算をゼロにしないために、まず何から始めれば?
久田 体質改善ですね。「薄毛体質」を改善するには、ベースとなる身体を徹底的にリセットするほうが結果が出やすいというのが私たちの経験からも明白です。
人間の血管は心臓部が太く、末端である頭部では細くなります。特に前頭部は血管が少なく細いため薄毛になりやすく回復も遅い。もし不摂生で身体が不健康な状態になると、生命維持のために末端である前頭部への血流は減少し、ひどくなると血管が途切れてしまう。栄養分が毛根にまったく届かなくなるんです。
-血管が途切れるって…怖すぎます。
久田 もちろん、不健康な状態を改善したからといって、すぐに髪が生えてくるわけではありません。でも地道に続ければ、元のように血管が伸びてきます。そして体質改善と並行して頭皮改善、育毛サプリメントの服用、育毛剤の塗布…と全体から働きかけることで、より早い効果が得られます。この本や私たちのウェブサイトでも食事法も含めて詳しいやり方を「自宅発毛法育毛サーキットプログラム」として紹介しています。
―参考にさせていただきます!
久田 昨今、医薬品を個人輸入する方も少なくないようです。しかし医薬品は薄毛の進行が明らかな人が使う選択肢。ネットの掲示板やブログで得た信憑性の無い知識をもとに個人輸入した、アジア方面からの粗悪な模造品が大変多く出回っています。大手の個人輸入通販でも偽薬が混じっていたというケースも耳にしました。摂取すれば健康被害に及ぶこともあるので十分に注意してほしいですね。
(取材・文/週プレNEWS編集部)
●久田 篤(ひさだ・あつし)
育毛開発プロデューサー。オフィスエルピス代表。日本発毛協会認定の発毛診断士。美容業界で培った人脈により、多くのシャンプー会社、サプリメント会社、育毛剤会社から特に優良な工場と提携。本書の共著者である佐野正弥氏とともに独自の育毛商品開発を手掛ける。「薄毛に悩む人を必ず幸せにする」をミッションとする。
●佐野 正弥(さの・まさや)
2003年から「育毛の達人」を運営。日本発毛協会認定の発毛診断士。2005年に紹介した「育毛の達人式自宅発毛法」で1万人の発毛成功事例者を生み出す。
「育毛の達人」【 http://revive-hair.com/ 】
「育毛の老舗」【 http://ikumou.gt.shopserve.jp/ 】
■『最後に読む育毛の本』
久田 篤、佐野正弥 著
みらいパブリッシング 1620円
薄毛に悩む人が見落としている一番重要なこととは? 育毛業界のダークサイドから、薄毛になるメカニズム、そして育毛効果を10倍あげる方法まで、育毛界のカリスマコンビが研究の成果を分かりやすく伝授する