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最近、生え際が気になる…。枕に抜け毛がゴッソリ…。男たちにとって永遠の悩みである“ハゲへの恐怖”。
不安にかられ、手にとった育毛シャンプーに育毛剤ーーでも、果たしてこれって本当に効果があるの? あっちの商品のほうが効くかも…?
そんな迷える子羊たちのために、育毛開発プロデューサー・久田篤(ひさだ・あつし)氏が、1万人以上の発毛成功事例を生み出した「育毛の達人式自宅発毛法」の開発者である発毛診断士・佐野正弥氏と共著の『最後に読む育毛の本』で訴える“育毛業界の実情”と“早い効果を得やすい育毛法”とは?
―『最後に読む~』とは意味深なタイトルですが、この本を書いたきっかけは?
久田 近頃、巷に氾濫する育毛商品は玉石混交で、効果が疑わしい商品が多く見受けられます。それなのに巨額の広告費をかけて、さも効果があるように錯覚させている。薄毛に悩む方は効かない商品を次々に試し、まるで“育毛剤を探し求める放浪者”のようにさせられています。私自身が20代の頃から薄毛に悩んできたこともあり、皆さんに正しい知識を知ってほしいと思いました。
―とりあえず売れている育毛シャンプーを使っていますが…。
久田 誤解されがちなんですが、まずシャンプーで髪は生えません。育毛シャンプーの役目は頭皮を健やかに清潔に保つこと。効果・効能を見れば、髪が生えるなんてひと言も書かれていないでしょう。
しかも、シャンプー製造を請け負う会社にはシャンプー添加物のキット販売が存在し、工場に成分と濃度を指定するだけで、あっという間にオリジナルシャンプーができあがります。人気のシャンプーが同じ工場で作られていたり、成分がまったく同じで商品名だけ違うケースもあります。シャンプーだけではありません。育毛剤もサプリメントも同じようなキット販売が存在します。
―ずいぶんとお手軽なんですね。では、育毛剤は?
久田 ほとんどの育毛剤では髪は生えません。「発毛率90%」「必ず生える!」など謳っている商品があれば、それは薬事法でアウトです。例えば、世界で唯一発毛することが証明されている成分「ミノキシジル」でさえ、そこまで高い発毛率はありません。
もし、生えたといっても産毛程度でしょう。でも実は産毛はおじいちゃんでも、ツルツルに見える人でも生えています。肝心なのは、それが黒く太く育つかどうか。そうなる前に産毛のまま抜けてしまい、その繰り返しでどんどん薄くなる。そうして何年もかけて薄くなっていくのに“半年で生えた”なんて実際にはないでしょう。
―「生える」というのは産毛のことだった!? まるで詐欺じゃないですか。
久田 薬事法があるから「生える」とは言えないけど、そういうイメージを与えるような曖昧な表現をしている場合も多いですね。それと、要注意なのがアフィリエイトサイト「生える育毛剤ランキング」などよく見かけますが、個人の意見なら薬事法にも引っかかりません。報酬を高くすればアフィリエイターさんが高い順位でプッシュしてくれ、読む人はそれを信じて買ってしまうというワケです。しかも驚くことに、アフィリエイターさんへの報酬は、例えば育毛剤が1万円だとしたら200%なんです。
―え? 1万円の商品に2万円?
久田 なぜメーカーが損をしてまでお金を払うかというと、顧客リストが手に入るから。メールアドレスを2万円で購入して、いろんな商品を定期販売して洗脳していく。これがアフィリエイト業界のやり方です。つまり、広告費にばかりお金をかけて、肝心の原材料費や研究費にはほとんどお金をかけられないんです。
―薄毛に悩む人を惑わせ、おいしい思いをしようとは…。
久田 今度、ダイエット業界をやめて育毛ビジネスを始めるんだ』なんて人もいるように、誰でもお手軽に育毛ビジネスを始められるのが実情です。実際、育毛剤だけでビルが建った会社もありますから魅力的に見えるのかもしれません。
―では、そんな怪しい商品が氾濫する中で正しい選び方とは?
久田 ドラッグストアで売られている安価なシャンプーは強い薬剤が使われていることが多く、かゆみが出たり頭皮がカサカサになり、結果として抜け毛が多くなります。選ぶなら、オーガニック系の髪や頭皮に優しいシャンプーや石鹸系が基準になってくるでしょう。
また、育毛剤で国の認可を受けている医薬部外品は、センブリエキスなどの指定成分が入っているもの。ただ、それだけでなく、プラスしてどんな研究をしているかをきちんと打ち出している商品がいいでしょう。いずれにしても、派手な広告を打ち出しているものは中身重視でないことが多く、あまり目立つ広告をせずひっそりと販売している商品に良いものが多いと感じています。
-そういった良い商品を使えば、髪は生えるんですか?
久田 いえ、一般に出回っている育毛商品だけでは髪は生えないというのが大前提です。医薬品を使用して初めて効果を実感したという人も多いでしょうが、私たちはこれまでの経験から薄毛の進行を阻止するには体の外側と内側の両方からアプローチが必要だと実感しています。
例えると、育毛とは「かけ算」のようなもの。実際に複数の要素を併用することで発毛に大きな効果が出るケースを数多く見てきました。しかし、かけ算ですからひとつの要素がゼロだとすべてを台無しにしてしまう可能性もあるんです。
-かけ算をゼロにしないために、まず何から始めれば?
久田 体質改善ですね。「薄毛体質」を改善するには、ベースとなる身体を徹底的にリセットするほうが結果が出やすいというのが私たちの経験からも明白です。
人間の血管は心臓部が太く、末端である頭部では細くなります。特に前頭部は血管が少なく細いため薄毛になりやすく回復も遅い。もし不摂生で身体が不健康な状態になると、生命維持のために末端である前頭部への血流は減少し、ひどくなると血管が途切れてしまう。栄養分が毛根にまったく届かなくなるんです。
-血管が途切れるって…怖すぎます。
久田 もちろん、不健康な状態を改善したからといって、すぐに髪が生えてくるわけではありません。でも地道に続ければ、元のように血管が伸びてきます。そして体質改善と並行して頭皮改善、育毛サプリメントの服用、育毛剤の塗布…と全体から働きかけることで、より早い効果が得られます。この本や私たちのウェブサイトでも食事法も含めて詳しいやり方を「自宅発毛法育毛サーキットプログラム」として紹介しています。
―参考にさせていただきます!
久田 昨今、医薬品を個人輸入する方も少なくないようです。しかし医薬品は薄毛の進行が明らかな人が使う選択肢。ネットの掲示板やブログで得た信憑性の無い知識をもとに個人輸入した、アジア方面からの粗悪な模造品が大変多く出回っています。大手の個人輸入通販でも偽薬が混じっていたというケースも耳にしました。摂取すれば健康被害に及ぶこともあるので十分に注意してほしいですね。
(取材・文/週プレNEWS編集部)
●久田 篤(ひさだ・あつし)
育毛開発プロデューサー。オフィスエルピス代表。日本発毛協会認定の発毛診断士。美容業界で培った人脈により、多くのシャンプー会社、サプリメント会社、育毛剤会社から特に優良な工場と提携。本書の共著者である佐野正弥氏とともに独自の育毛商品開発を手掛ける。「薄毛に悩む人を必ず幸せにする」をミッションとする。
●佐野 正弥(さの・まさや)
2003年から「育毛の達人」を運営。日本発毛協会認定の発毛診断士。2005年に紹介した「育毛の達人式自宅発毛法」で1万人の発毛成功事例者を生み出す。
「育毛の達人」【 http://revive-hair.com/ 】
「育毛の老舗」【 http://ikumou.gt.shopserve.jp/ 】
■『最後に読む育毛の本』
久田 篤、佐野正弥 著
みらいパブリッシング 1620円
薄毛に悩む人が見落としている一番重要なこととは? 育毛業界のダークサイドから、薄毛になるメカニズム、そして育毛効果を10倍あげる方法まで、育毛界のカリスマコンビが研究の成果を分かりやすく伝授する