社会そのほか速
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4月から暮らしに関する制度が変わる。年金支給額の伸びを物価や賃金の
上昇よりも低く抑える「マクロ経済スライド」が初めて実施される。直近の物価
・賃金上昇率が2.3%増だったのに対して、年金は0.9%増にとどまる。
毎月の支給額は増えるものの、物価などの伸びに追い付かず実質的に年金の
価値は目減りするため、高齢者は生活への影響をじわりと感じることになりそうだ。
食品の値上げも相次ぐ。大手乳業各社は国内酪農家から買い取る生乳の
価格上昇などを受け、牛乳、バター、チーズ、ヨーグルトといった乳製品の
出荷価格を引き上げる。牛乳であれば店頭価格は1リットル入りで5~10円程度
上乗せされる可能性がある。この他、原材料価格の上昇と円安を背景に
コーヒー、ウイスキー、食用油、ケチャップなどが値上げされる。
軽自動車税も増税。4月以降に購入した新車が対象で、自家用乗用車の場合、
現在の年7200円から1.5倍の年1万800円に引き上げられる。
国民年金の毎月の支給額は満額で608円増の6万5008円、厚生年金は
夫婦2人の標準世帯で2441円増の22万1507円。マクロ経済スライドによって
抑制される額は、国民年金で約600円、厚生年金で約2000円。国民年金の
保険料は1万5590円と340円上がる。
介護保険分野では、特別養護老人ホームなどの利用料が下がるが、在宅介護
サービスは引き上げとなる。高齢化の進展により介護費用は増えるため、
市区町村ごとに決める65歳以上の保険料は月額平均4972円から5550円程度に
上昇する見込みだ。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015032800218&g=eco
http://www.jiji.com/news/kiji_photos/20150328ax10.jpg