社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◇26日ナカマチ商店街に9店
大津城の城下町や宿場町として栄えてきた歴史ある「大津百町(ひゃくちょう)」の活気を取り戻そうと、県内外の9店が26日、大津市中心部のナカマチ商店街にオープンする。誘致に奔走したのは、地元の企業関係者らが設立したまちづくり会社「百町物語」。年間100万人の交流人口を目指して各店と連携し、にぎわいを創出する。(猪股和也)
県外からは兵庫の有名菓子店「アンリ・シャルパンティエ」、京都などで展開し、一丁焼きという焼き方をするたいやき屋「こたろう」の2店が出店。
県内からは近江牛を使った肉料理レストラン「ダイニングMOO(モー)」、信楽朝宮のお茶を扱う「与三はん」など7店。公募した60歳以上で運営する「プラチナ店舗」では、野菜やジェラートの店もある。
丸屋町、菱屋町、長等の3商店街からなるナカマチ商店街の登録店は、大型商業施設などとの競合で、1989年の約130店から約80店に減少。近くのJR大津駅では昨年3月、市が駅ビルのテナント事業から撤退するのに伴い、名店街の14店が閉店した。
高度経済成長期には県内随一のにぎわいを見せながら、活気を失っていく中心市街地を復活させようと、地元の企業関係者らは、1月に「百町物語」を設立。空き店舗を活用し、各店の誘致に取り組んできた。
3月には「百町物語」社長として中心的な役割を果たしてきた和菓子店「叶匠寿庵」の芝田清邦氏が急逝。遺志を継いだ関係者が当日に向けて準備を進めている。
◇商品購入1000人に限定ストラップ 26日には午前9時半からオープニング式を実施。和太鼓演奏で盛り上げる。
午前11時と午後2時にはマグロの解体ショーを行うほか、商品購入者には先着1000人限定でオリジナルストラップも配る。
百町物語の中嶋左近常務は「大津の商店街にとって大きな転換の日。復興に向けての第一歩だ」と意気込んでいる。
問い合わせは同社(077・526・4522)へ。
函館地方気象台は21日、函館市で桜が開花したと発表した。五稜郭公園にあるソメイヨシノの標本木で確認した。開花は平年より9日、昨年より7日早い。21日の開花は1981年の観測開始以来、2002年の18日に次いで2番目の早さとなる。
同公園にはソメイヨシノを中心に約1600本の桜が植えられており、この週末頃に満開となるという。
JR福知山線脱線事故から10年となるのを前に、三田学園中高(三田市)の吹奏楽部の卒業生らが、三田市天神の市総合文化センターで24日に追悼コンサートを開く。2010年以来の開催で、メンバーは「自分たちよりも若い世代にも事故の悲しみ、安全の大切さを知ってもらいたい」としている。
企画したのは、同学園で中・高の6年間、吹奏学部に所属した小林春彦さん、喜田智也さん、中平雄大さん(いずれも28歳)らでつくる「三田市JR事故有志音楽仲間の会」。「追悼コンサート&希望トーク」として実施する。
小林さんらは、市内の合同演奏会などで顔見知りだった他校の女生徒が犠牲となったことから、当時の音楽仲間らと5年前の4月25日に追悼コンサートを開催。仲間はその後、それぞれの道に進み、顔を合わせる機会も少なくなっていたが、今回、「10年の節目に」と、再び開くことにした。
当日は、市内の三田混声合唱団や、三田少年少女合唱団、三田市民オーケストラ(有志)、ウインド・アンサンブル・コスモス(有志)などが数曲ずつ演奏する。また、出演者がそれぞれの10年について話す予定。
イベントの総合司会を務める小林さんは「事故を風化させてはいけないという思いを、子供たちに伝えたい」と話している。開演は午後7時。入場無料。問い合わせは小林さん(090・6668・1777)へ。
統一地方選の後半戦で県内唯一の舟橋村議選(定数8)が21日、告示され、定数と同じ8人が立候補を届け出て無投票での当選が決まった。同村議選は2011年に続き2回連続の無投票となった。当選者の平均年齢は60歳近くに達しており、地元からは若手世代のなり手不足を指摘する声も出ている。
■共産が初議席
当選者の内訳は、現職5人、新人3人。党派別では自民2人、共産1人、無所属5人だった。共産は36年ぶりに公認候補を擁立し、現行の村議選が始まった1947年以来初の議席を獲得した。任期は30日から4年間。
同村議選はこれまで共産以外の候補者はすべて無所属で出馬し、党派色を薄めた地域代表という色が濃かった。今回選では、共産が公認候補を擁立する一方、現職2人が自民党派からの出馬に切り替えるという変化もみられた。
統一地方選は、選挙をまとめて実施することで経費を節約し、有権者の関心を高める狙いがあり、後半戦は市区町村の首長・議員選挙が対象だ。県内でも2003年統一選の後半戦では、7町村長選・16市町村議選が対象となっていた。
しかし、「平成の大合併」で県内自治体の再編が進み、合併後の自治体で選挙時期がずれた結果、現在は舟橋村議選だけとなっている。
■報酬は月15万
この舟橋村議選も、過去10年で選挙戦になったのは定数8に9人が立候補した07年のみ。03年、11年は無投票だった。
村議のなり手が少ない要因の一つに、村議の報酬が月15万円と県内市町村で最も安いことを指摘する声もある。富山市議と比べて4分の1の金額だ。村の担当者は、「村の財政を考えると、やみくもに議員報酬を高くはできない」と話すが、村議の報酬だけで家計を支えるのは厳しいのが実情だ。
今回選に出馬せず、引退する元村教育長の塩原勝村議(76)は、「意欲のある若者が手を挙げ、選挙で活発な議論が交わされるといいのだが……」と話す。
■一体感が課題
実際、若手世代の声をくみ上げ、反映させる村議会の役割は重要性を増している。同村が、旧来の住民と、宅地開発によって移住してきた住民との一体感をどう形作っていくかという課題を抱えているからだ。
同村は近隣市町と合併せず、面積が3・47平方キロ・メートルで日本一小さい自治体として知られるが、富山市街地まで車や鉄道で10~20分と交通の便が良い。宅地開発が進み、1986年に1455人だった人口は今年4月1日現在で3037人と2倍以上に増えている。
村では、子育て世代と高齢世代が助け合う「共助」を掲げた宅地開発を進め、定住人口を増やすことで将来の人口減を食い止める方策を進めている。こうした村の将来像について、新しい住民の意見も代弁する次世代の議員を、村の有権者が育てていくことも今後の課題となる。
国の地方創生交付金を活用して、池田町は21日、1万3000円分の買い物を1万円の支払いでできる「プレミアム商品券」の販売を県内のトップを切って始めた。5月末までは町民が対象で、6月以降は一般向けにも販売する。
プレミアム商品券「いけだ応援券」は、1000円券を13枚つづりにして、町役場などで販売。使用期間は9月30日までで、同町薮田の観光交流施設「こってコテいけだ」や、ガソリンスタンド、飲食店など町内の約100か所で利用できる。同様の商品券は県内の全市町が発売を予定しており、永平寺町は25日から、鯖江市は29日から発売する。
池田町では計3500セットを用意。町民(約2600人)は1人1セット限定で購入できる。残りは6月上旬から、町外の観光客らに販売する。問い合わせは町総務政策課(0778・44・8001)。