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◇「夏にも埋め立て工事に着手したい」
中谷元防衛相は31日の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設作業について、同日が最終期限となっている海底ボーリング調査の期間を、6月末まで延長する方針を明らかにした。中谷氏は「夏にも埋め立て工事に着手したい」と述べ、予定通り移設工事を進める考えを強調した。
沖縄防衛局は、海底の地盤や地質を調べる海底ボーリング調査を昨年8月に開始したが、昨秋の台風で作業が中断した。その後、沖縄県知事選や衆院選への影響などを考慮し、作業を再開したのは今年3月12日で、予定した19カ所の調査中、終了したのは7カ所にとどまる。防衛省は「ボーリング調査は岩礁破砕許可の対象外」と県側から回答を得ているとしており、業者との契約を更新し、調査を継続する考えだ。
移設工事を巡っては、翁長雄志沖縄県知事が3月23日、防衛局が立ち入り制限区域を示すブイのアンカー(重り)として海底に沈めたコンクリート製ブロックが、岩礁破砕許可の区域外でサンゴ礁を損傷している可能性があるとして、移設作業の停止を指示。それに対し、防衛局側は行政不服審査法に基づく不服審査請求を行うとともに、農水省が審査の裁決を行うまでの間、指示の執行を停止するよう申し立て、林芳正農相が30日、執行停止の措置を決定した。今後は、不服審査について、裁決の時期や内容が焦点となる。
総務省によると、2011年度にあった計1万6041件の審査請求で、裁決までにかかった時間は、1カ月以内が4・6%▽1カ月超〜3カ月が39%▽3カ月超〜6カ月が24.6%▽6カ月超〜1年が24.8%▽1年超が7%−−で、3カ月超が半数以上を占める。裁決が出るまで時間がかかれば、工事はその間も進み、埋め立て工事が始まる可能性もある。【飼手勇介】