新聞販売店スタッフを名乗る男がうその契約を持ち掛け、現金をだまし取る被害が東京都内で３００件以上相次いでいる事件で、警視庁捜査２課は１９日、２年前に発生した江戸川区の事件の容疑者とみられる男の画像を公開した。同課は男が、うち約１８０件（被害総額約２２０万円）に関与したとみて捜査している。
　
　　同課によると、男は２０１３年２月７日午後２時半ごろ、江戸川区内の集合住宅に住む女性（８０）方を訪問。「新聞代を前払いすれば月額１０００円でいいので、１年分とってほしい」などと実際にはあり得ない契約を持ち掛け、現金１万２０００円をだまし取った疑いが持たれている。
　
　　男の画像は集合住宅のエレベーターの防犯カメラで撮影された。４０〜５０代とみられ、身長約１７０センチの黒い短髪。青いダウンジャケットに黒っぽいズボン姿で、ショルダーバッグを持っていた。同様の被害は０９年以降で３３９件確認された。情報提供は同庁代表（０３・３５８１・４３２１）。【福島祥】