社会そのほか速
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大阪市浪速区で12日、交通違反の取り締まり中の警察官が車にはねられ死亡した事件で、現場から逃げた車はダイハツ工業製の軽ワゴン車のレンタカーで、男が運転していたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。車を借りた人物から府警が事情を聴いたところ、「知人男性に貸した」と説明した。この知人とは連絡が取れなくなっているが、大阪府警は何らかの事情を知っているとみて殺人容疑で捜査している。
捜査関係者によると、死亡した府警浪速署地域課の新町照久警部(50)=12日付で巡査部長から2階級特進=をはねたのはレンタカーだった。同乗者がいたかどうか分かっていない。車を借りた人物は事件に関わっていないとみられるという。
一方、新町警部は体の上を軽ワゴン車に乗り上げられるようにひかれており、全身の複数の骨が折れていたとみられる。病院で治療を受けていたが、内臓出血が止まらず12日深夜に亡くなった。府警は司法解剖して詳しい死因を調べる方針。
新町警部は12日午後4時5分ごろ、男性巡査(24)とともに浪速区恵美須東3の市道で、右折禁止の交差点を右折した運転手の取り締まり中だった。違反したとみられる黄色い軽ワゴン車は新町警部に停止を求められたが、速度を緩めた後に急加速して新町警部をはねて逃げたとされる。
◇「言葉がない」新町警部の妻
新町警部の妻は13日朝、自宅の玄関前で毎日新聞の取材に「突然のこと過ぎて本当に言葉がありません。内臓の出血が止まらなかったみたいで……」と話し、口元を手で押さえた。
近所の人らによると、新町警部は九州出身。妻と子供3人の5人家族だった。約5年前に現在の自宅に引っ越してきたという。
府警によると、1989年4月に採用された新町警部は淀川署、布施署など警察署に勤務し、2012年3月から浪速署地域課に所属していた。交番に詰めたり、パトカーに乗ったりして街をパトロールする地域課の仕事が長く、真面目で正義感の強い人柄だったという。