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厚生労働省は10日、脳死臓器移植で腎移植のあっせんを受ける患者の選定手続きでミスが相次いだため、あっせん業務を行う公益社団法人「日本臓器移植ネットワーク」(東京都港区)を臓器移植法に基づき立ち入り検査した。同法に基づく立ち入り検査は初めて。関係者から事情を聴き業務改善を指示するなど行政処分を検討する。
厚労省によると、昨年11月に移植ネットが優先的に移植をあっせんする患者の順番を飛ばすミスが発生。順番を飛ばされた患者は当時体調不良で移植を辞退する状況で実害はなく、同省は再発防止を求める行政指導にとどめた。しかし、今月2日にも担当者がコンピューター操作を誤り、患者の順番を飛ばすミスが起き、複数の患者があっせんを飛ばされ実害が発生したため、立ち入り検査してミスの詳細な原因や組織的な問題点を確認する必要があると判断したという。
移植ネットは、目以外の臓器の移植をあっせんする国内唯一の組織。2001年には製薬会社からの寄付を、手数料を取って学会などに寄付し直す「トンネル寄付」の問題で同省が民法に基づき立ち入り検査し、改善勧告を出した。【桐野耕一】