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ポーラ化成工業(横浜市)や国立科学博物館などのチームは9日、日本人のシミのできやすさにかかわる遺伝子の特徴を見つけ、そのルーツが「縄文人」にさかのぼる可能性が高いという研究結果を発表した。
チームの本川智紀・同社上級主任研究員は、シミのもとになるメラニンの生成にかかわる遺伝子「MC1R」に着目。日本人の同社員244人を対象に、MC1Rを構成する塩基配列と、シミのできやすさの関係を調べた。その結果、1500塩基のうち1カ所に違いがあると、シミが多くなりやすいことが分かった。この「シミ型」の特徴を持つ人は、全体の6.6%だった。
244人の出身地を調べると、シミ型の人は北海道・東北(17.6%)、九州(21.4%)に多く、縄文人の遺伝子を比較的多く受け継いでいる地域と重なっていた。そこで、縄文人(5人)と、縄文人の特徴を受け継ぐとされる江戸時代のアイヌ民族(29人)の骨などから抽出した遺伝子試料を解析。するとアイヌ民族は約30%、縄文人は全員が「シミ型」の特徴を持っていた。
本川研究員は「縄文人が『シミ型』のルーツと考えられる。目鼻立ちがはっきりした『縄文顔』の人は、シミができやすいかもしれない」と話す。【下桐実雅子】