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伊勢志摩の写真を撮り続ける鳥羽市安楽島町の中国人ホテルマン李相海さん(43)が、海女について取材した写真入りエッセー集「現代の海女 伊勢志摩の海女に魅せられて」を、青山ライフ出版(東京)から刊行した。
李さんは中国遼寧省出身。三重大学卒業後の2007年、鳥羽市の鳥羽シーサイドホテルに入社した。休日には、カメラを手に地域の自然や祭りを撮影。13年には写真集「一人の中国人から見る 伊勢志摩の自然と祭礼」を出版した。
李さんが海女に関心を持ったのは、08年に神島の神島灯台で、海女の姿をした女優山口百恵さんの写真に出会ってから。「中学生の頃に中国で山口さんのドラマを見て、日本に憧れを持っていた」と話す。
エッセー集では、鳥羽市菅島町の「しろんご祭り」や志摩市志摩町の「潮かけ祭り」といった地元の海女の祭りのほか、千葉県南房総市の「白浜海女まつり」、岩手県久慈市の「北限の海女フェスティバル」などを写真入りで紹介。「必ず現場に足を運び、自分の目で見たものを書いた」という。
また、現役の海女たちを取材し、生涯や暮らしについて聴いた。「しわまみれの海女の顔が、10年以上も会っていない母親の顔と重なった。ずっと苦労してきた海女たちにスポットを当てたい」と語る。
A5判で102ページ。1200円(税別)。インターネット通販サイト「アマゾン」で購入できる。