社会そのほか速
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高血圧治療薬「ディオバン」を巡るデータ改ざん事件で、京都府立医大の臨床研究チームの事務局担当だった男性医師(53)が、患者データに架空の症状を加筆していたことが関係者への取材で分かった。
このデータは、男性医師らが執筆したディオバンに関する論文に反映されており、男性医師は東京地検特捜部の事情聴取に、「加筆は完全な作文。不正な行為だった」と供述しているという。同事件で大学側の不正が明らかになるのは初めて。
ディオバンの効能を検証する臨床研究は2004~09年、同大の付属病院を含む関連31病院が参加して約3000人の患者を対象に実施した。ディオバンを投与した患者グループと、その他の降圧剤を投与した患者グループに分け、3年程度の経過観察を経て狭心症や脳卒中などの発症頻度を比較した。カルテ情報を基にした各患者のデータはまず同大の事務局に集められ、事務局が資料化して外部の医師3人で構成する委員会に提出。委員会は05年3月~09年1月、数百人分の患者データについて狭心症などの症状が出たかどうかを判定した。