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がん遺伝子を直接破壊できる核酸医薬を、静脈注射により全身に投与できる世界最小サイズ(10ナノメートル)の抗がん試薬「スーパーアパタイト」を、大阪大医学系研究科の山本浩文准教授らの研究グループが作成した。研究内容が米科学誌プロスワン電子版に現地時間の4日、掲載された。
スーパーアパタイトを用いることで効率良くがん深部に核酸を浸透させられるといい、山本准教授は「膵臓(すいぞう)がんなどさまざまな病気の新規治療薬へ応用できる」と話している。
スーパーアパタイトは、遺伝子送達薬と呼ばれる試薬。核酸医薬は、直接投薬できる目、皮膚などでは臨床試験が進んでいるが、血液中で分解されやすく傷みやすいという特徴があり、核酸を傷つけずにがん細胞まで行き着く送達薬の開発が急がれていた。
山本准教授らは、添加剤の一種を加えることで血中でも核酸を保護できることを発見。マウス実験で、がん細胞死を引き起こす抗がん効果があることが確認できたという。