社会そのほか速
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データの偽装が発覚した東洋ゴム工業の地震対策用の免震ゴム。この問題のゴムが、災害時の対応で要となる自治体の防災対策本部など全国55の建物に使われていて、関係者から驚きと不安の声があがっています。
震度5強の地震を想定した実験映像。大きな家具や棚がいとも簡単に倒れていきます。こうした被害を防ぐ目的で近年、多くの建物に取りつけられているのが免震ゴムです。建物の基礎部分に取りつけられ、地震の揺れを吸収して建物に伝わりにくくするというものですが、このゴムをめぐって大きな問題が起きています。
先週、東洋ゴム工業製造の地震対策に使われている免震ゴムの一部に、国の基準を満たさない製品が見つかりました。データが改ざんされていたのです。
「すでに納入した建築物55物件は、違法建築扱いとなる」(東洋ゴム工業 山本卓司社長)
問題の免震ゴムは、2004年から今年2月までに18都府県の55物件に設置され、病院や自治体の建物が多く含まれていました。南海トラフ地震で最大震度が7と推定される高知県。県庁の本庁舎には72基の東洋ゴム製品が取りつけられていて、大地震の際には対策本部が設置されるだけに事態は深刻です。
「大臣の認定を受けた品物は当然、所定の性能があってしかるべき」(高知県庁の担当者)
建設中の消防庁舎に問題のゴムが使われていた静岡県御前崎市。
「ご迷惑おかけして、すみませんでした」
16日、東洋ゴムの担当者が現場を訪れ、経緯を説明しました。
「本当にまさかという感じ。ただびっくりしている」(御前崎市 石原茂雄市長)
東洋ゴムでは今後、1か月かけて建物の安全性を確認するとしていて、問題があればゴムを交換するとしています。(16日18:00)