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品質の良い魚が流通するようになって、評価が高まっているメダイ=5日、東京都中央区の築地市場
安価な冷凍食品の原料など、脇役扱いされていたメダイの評価が高まっている。産地でしか食べられなかったこだわりの魚が都市部にも出回るようになり、目利きのプロらが注目。首都圏スーパーの刺し身売り場やすし店にも登場して、人気を集めている。
メダイはタイの名前が付くがマダイとは縁遠い深海魚。大きな目とずんぐりしたさえない姿もあって、魚市場ではあまり人気がなかった。鮮度の落ちた冷凍品が多く流通していた時期もあり「味はいまひとつ」(大手水産会社)といったマイナスイメージを持つ業界関係者も多い。
ところが、東京・築地市場(中央区)の卸会社が地方に埋もれる「自慢の地魚」を発掘しようと、長崎・壱岐産の一本釣りメダイに着目してから状況が一変。積極的に集荷されるようになった昨年から「脂乗りと食感が良くメダイの印象が変わった」(仲卸業者)と話題となり、有名すし店などが買い付ける人気者に躍進した。
壱岐産の台頭に刺激され、ライバル産地もメダイの品質向上に乗り出した。静岡県の出荷業者は「名産のキンメダイ並みに丁寧に扱うようになった」といい、鮮度が飛躍的に向上。他の産地を含めてメダイの扱いを格上げする動きが加速している。