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新種と判明したイグアノドン類「コシサウルス・カツヤマ」の化石=10日午後、福井県庁
福井県立恐竜博物館は10日、同県勝山市の白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層で2008年に発見された草食恐竜イグアノドン類の化石が、新種と認められたと発表した。国際動物学誌ズータクサ電子版に論文が掲載された。
福井県などの旧称「越の国」にちなみ、学名は「コシサウルス・カツヤマ」。国内で学名がつく恐竜化石は6例目となる。
発見された化石は、上顎や大腿(だいたい)骨など5点で、体長は約3メートルと推定される。この地層では、同じイグアノドン類の「フクイサウルス」が発見されているが、目の前方部分にくぼみがあるといった上顎の骨の特徴から、フクイサウルスとは別の新種と判明した。
同博物館の東洋一特別館長は「異なる2種類のイグアノドン類が同じ場所から見つかった。発掘現場に生息していた恐竜の多様性が確認できた」と話している。