社会そのほか速
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政治家らしからぬアウトローなスタイルで、今、ヨーロッパ中の女性をメロメロにしているのがギリシャのバルファキス財務相(53)だ。
各国首脳が集まる国際会議においてもスーツは着ない。ブルース・ウィルス似のルックスに不適の笑みを浮かべながら、革のジャケットに裾を出した開襟シャツというラフなスタイルで闊歩する姿は、「ナイトクラブの用心棒」とも評されており、ギリシャに対して厳しい視線を送るドイツ国民からも「カリスマ性に満ちた人物だ」との声があがっている。
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なぜに海辺で話しているのかわからないが、カッコイイのは確かだ
“ちょい悪”なのは見た目だけではない。発言や態度にも、強気な男らしさが光る。
ギリシャは2010年の経済危機以来、ユーロ圏諸国などから金融支援の条件として厳しい財政緊縮プログラムを突き付けられていた。これにフラストレーションを溜め込んでいたギリシャ国民の不満を晴らしたのが、バルファキス氏だ。財政緊縮策を「死者に鎮痛剤を処方しているようなもの」とバッサリ斬り捨て、EUに対しては「ユーロは脆弱でトランプで作った城のよう。ギリシャというカードを抜けば全体が崩れる」と迫った。
EUの大国ドイツに対しては、債務を負う身でありながら、ドイツの弱みともいえる第二次世界大戦の補償問題でゆさぶりをかけた。今月10日には、ギリシャが借金まみれだとわかっていたのに融資を行ったのは「人道に対する犯罪」だとして、出演したドキュメンタリー番組で欧州首脳を批判までしている。
ユーロ離脱をちらつかせ、大国の弱点をつつき、さらには責任転嫁までして大胆な国際的駆け引きをする姿はまるでヤ●ザのようでもあるが、結果的に就任1カ月でEUの財政支援の延長を取り付けた手腕は、見事と言うしかない。財政面でボロボロになっていたギリシャ国民の目には、バルファキス氏が「頼りになる兄貴」「スカッとさせてくれるヒーロー」「国民待望のカリスマ」として映っていることだろう。
さて、そんなワイルドな面ばかりが目立つバルファキス氏だが、実はケンブリッジ大学などで経済学の教鞭をとっていたというインテリな側面も持つ。母校はイギリスのエセックス大学とバーミンガム大学。数学や統計学、経済学を学び、ゲーム理論については専門家だ。このギャップがまたいいのかもしれない。現にヨーロッパの女性たちは「ギリシャ彫刻のような男らしさ!」「ギリシャの債務は問題だが、財務相は魅力的」と言っているのだから。