川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学１年上村遼太さん（１３）の殺害された遺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕されたリーダー格の少年（１８）が神奈川県警捜査１課などの調べに、「上村さんを裸にして多摩川で泳がせた」と供述していることが３日、捜査関係者への取材で分かった。遺体は２月２０日朝、全裸の状態で発見された。

　　同時に逮捕された１７歳の少年の１人が現場で１８歳の少年にカッターナイフを貸し、凶器として使われた可能性があることも判明。捜査１課などは、１８歳少年が上村さんをカッターで脅し、服を脱がせた疑いもあるとみて調べている。

　　捜査関係者によると、１８歳の少年は調べに対し、上村さんに服を脱いで川に入るよう強要したと供述している。この少年が上村さんに暴力を振るったことがきっかけで、別の少年グループとトラブルに発展。上村さんが「告げ口」をしたことに腹を立てたとも話しており、逆恨みの感情がエスカレートしたとみている。