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戦艦「武蔵」について語る呉市海事歴史科学館「大和ミュージアム」の戸高一成館長=13日午後、東京都千代田区
太平洋戦争末期にフィリピン沖で沈没した戦艦「武蔵」とされる船体のインターネット中継映像について、呉市海事歴史科学館「大和ミュージアム」(広島県呉市)の戸高一成館長(66)は13日、船体は武蔵で間違いないとした上で、「不沈艦とされながら沈んだ武蔵を通じて、戦争について改めて考えるきっかけになる」と話した。
戸高館長によると、これまで公開された映像の艦橋の形や主砲が脱落した跡などから、武蔵と判断できるという。爆風よけが付いた3連装機銃や、武蔵と同型艦「大和」しか備えていなかった15メートル測距儀など特徴的な部品も確認できた。
艦首部分は水平の状態で沈み、船体中部にあった艦橋が横倒し、スクリューのある艦尾部分が裏返しになっていることから、船体は三つ以上に割れたとみられる。サンゴなどは付着しておらず船体の状態は良いが、遺骨が残っている可能性は低いという。