福岡県弁護士会は１４日、取り調べの録音・録画など「可視化」をテーマにしたシンポジウムを福岡市で開いた。痴漢冤罪事件を描いた映画「それでもボクはやってない」の周防正行監督らが、全事件、全過程で録音・録画する必要性を訴えた。

　　パネルディスカッションで小坂井久弁護士は「冤罪事件のほとんどは虚偽自白を伴い、調書が密室で作られ、検証できない。可視化は冤罪生産システムを崩す突破口だ」と強調した。

　　周防監督は、国の法制審議会の特別部会委員として、可視化の法制化を議論した経験を振り返り「『可視化したら真相解明できない』という捜査機関側の主張に面食らった」と説明した。

　　気象庁は１５日、発達している低気圧の影響で北日本を中心に１６日にかけて雪を伴った非常に強い風が吹く見込みがあるとして、暴風や猛吹雪による交通障害への警戒を呼び掛けた。

　　気象庁によると、千島近海で発達中の低気圧が南に進んでおり、北日本を中心に強い冬型の気圧配置となっている。

　　１６日にかけて予想される陸上の最大風速（最大瞬間風速）は、北海道２０メートル（３５メートル）、東北１６メートル（３０メートル）。