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福島県浪江町主催の東日本大震災追悼式で、献花後に一礼する遺族=11日午後、同県二本松市
東京電力福島第1原発事故で全町避難中の福島県浪江町は、避難先の同県二本松市で追悼式を開いた。同県本宮市の仮設住宅で暮らす西村ユキエさん(80)は長男が津波の犠牲に。「4年間、泣いてばかりいて、ゆっくり眠れたことはない」と涙を流しながら話した。
遺族代表として追悼の辞を読み上げた高野里瑚さん(19)は、11日午前に浪江町請戸地区で不明者捜索に参加し、祖父母宅があった場所に花を供えた。「震災の風化を感じる。忘れてはいけないと思いながら献花した」。現在は首都圏の大学に通い、医療関係の技師を目指す。「福島の人の健康を支えていきたい」と将来の夢を語った。
福島県浪江町主催の東日本大震災追悼式で、遺族代表として追悼の辞を読み上げる高野里瑚さん=11日午後、福島県二本松市
福島市では県主催の追悼式があった。遺族代表の村井良一さん(63)が住んでいた富岡町は全域が避難指示区域となり、親類や知人を頼って県内を転々とするうち、病弱だった父が亡くなった。村井さんは「避難生活がなければ、もっと長生きできたのではないか」と悔しそうに話した。