社会そのほか速
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自動車というのはたいへん便利な乗り物だが、好ましい面ばかりではない。大気汚染や渋滞、交通事故を引き起こし、化石燃料を消費する。自動車メーカーは、サステイナブルな社会を目指す現代においては、いささか居心地の悪さを感じているだろう。
これも、そんな状況のなかでの試みといえるかもしれない。スペイン・バルセロナで開催された『モバイル・ワールド・コングレス』で、フォードが電動アシスト自転車のコンセプトモデルを発表したのだ。
■ 都市部での移動は自転車で
この自転車は自動車や公共交通機関とシームレスに使われることを想定したものだ。自転車を使うことによって都市部での通勤・通学や仕事をよりスムーズかつスピーディにできないだろうか、という試みである。このプロジェクトに際して、フォードは『MoDe:Me』と『MoDe:Pro』というふたつの電動アシスト自転車をデザインした。
いずれも200Wのモーターを持ち、時速25kmまでパワーアシストを行う(日本の規格とほぼ同じだ)。その一方で、フォードが作っただけあって、自動車業界のテクノロジーも採用している。たとえば後部には超音波センサーを搭載して、後ろから追い抜こうとしている自動車の存在を知らせてくれる。
ふたつの自転車の特徴は以下の通りだ。
『MoDe:Me』は、自転車メーカーのDahon社のサポートを受けて製作した自転車で、通勤・通学等を想定し、混雑した道路でも走れるようにと作ったものだ。簡単に折り畳んでクルマに収納でき、郊外にクルマを駐めたら、そこから公共交通機関で運び、都心部で乗れるようにと考えられている。
『MoDe:Pro』は、フォードによって作られたもので、宅配業者や電気工事業者など都市部の商業利用を想定したものだ。フォードのトランジット・コネクトのような商用車に安全に収納でき、商用車とあわせて使うことでより利便性を高めようという狙いのものだ。
■ iPhoneとも連携
また、この試作車『MoDe:Me』と『MoDe:Pro』は、試作アプリを通じてiPhone 6と連携して使えるように考えられている。たとえばハンドルバーの振動で運転車に道案内をするナビゲーション機能を持ち、自動で方向指示器を出したり、自転車で走りやすい道路を選択したりする。
アシスト率は心拍数と連動して調整され、より楽な移動を可能にする。自転車のバッテリーはクルマに載せている状態で充電できるようにし、フォードの音声コントロールシステムを使ったり、アプリ画面をクルマのディスプレイに表示させたりといった連携ができる。…