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*08:04JST 大幸薬品 Research Memo(2):医薬品事業は海外が引き続き好調、中国の販売拡大に期待
■2015年3月期第3四半期業績について
大幸薬品<4574>の2015年3月期の第3四半期累計(2014年4-12月期)業績は、売上高が前年同期比8.1%減の7,207百万円、営業利益が同3.4%減の2,528百万円、経常利益が同1.0%増の2,743百万円、四半期純利益が同5.9%減の1,804百万円となった。売上総利益率は前年同期の69.9%から76.6%に上昇しているが、返品調整引当金戻入益の計上や円安効果に加え、より筋肉質な収益構造に改善している点も利益率向上に寄与した。医薬品事業では国内販売が減少したものの、海外販売は中国を中心に堅調な伸びが続いている。また、感染管理事業では前年同期における特需の発生や、2014年3月期末における消費者庁関連報道の影響が大きかったものの、2015年3月期の第2四半期(2014年7月-9月)以降好調に推移している。なお、同社は2014年6月に措置完了報告書を消費者庁へ提出、受理されており、措置命令への対応は完了している。
セグメント別では、「正露丸」「セイロガン糖衣A」「その他医薬品」で構成される医薬品事業の売上高が前年同期比1.4%減の4,395百万円、営業利益が同7.2%減の1,955百万円となった。なお、セグメント利益は減益となったが、円安効果などにより売上総利益が増加した一方、広告宣伝の強化やセグメント別の売上構成比の増加(感染管理事業の売上高減少)に伴う人件費配賦率の上昇など、コスト負担が増加したことが背景となっている。国内販売については前年同期比3.4%減となった。商品別には、「正露丸」が同0.6%減、「セイロガン糖衣A」が同4.1%減となった。
一方、海外販売については前年同期比3.8%の増加となり、引き続き医薬品事業の業績をけん引している。数量ベースではコンテナの出荷タイミングの関係などで減少したものの、円安効果もあり増収を確保した。なお、通期では数量ベースでも前期を上回る見込みである。地域別では、台湾向けがほぼ横ばいとなったものの、中国向けが同3.5%増、香港向けが同6.5%増と堅調な伸びとなった。中国での日本ブランドに対する信頼は高く、販売エリア拡大に加え1店舗当たりの販売数量増加が増収要因となっている。足元では新たなチャネル選定の動きもあり、今後も中国における販売拡大が期待される。
(執筆:株式会社フィスコ)
《FA》