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*15:53JST 米国株式市場見通し:早期利上げ観測が後退、イエレン議長の講演に注目
週初は、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和策による輸出企業の業績向上やユーロ圏景気回復への期待感拡大から欧州株が全面高となったことが好感されたものの、2月住宅着工件数が市場予想を大幅に下回ったことや連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げに向けて声明文が変更されるとの警戒感から軟調推移となった。注目のFOMCでは予想通り「辛抱強くなれる」との文言は声明文から削除されたものの、4月での利上げについて「可能性は低い」と言及したほか、15年のGDP成長率を下方修正したことから早期利上げ観測が後退したことで、堅調推移となった。週末にかけては、FOMC発表をきっかけとした大幅上昇を受けて、利益確定の売りが散見されたものの、それを上回る買戻しが入ったほか、バイオ医薬品セクターでアルツハイマー病治療薬の臨床試験結果が好感されたことから上昇した。結局、週を通じて主要株価指数は上昇。ナスダックは再び5000ポイントの節目を回復した。
家庭用品のプロクター&ギャンブルは美容・化粧品関連部門の分離を計画しているとの思惑で上昇。製薬のアストラゼネカは同社抗血栓薬の有効性を計測する検証結果が好感され、買われた。携帯端末のアップルはオンラインテレビへの参入が報じられ、堅調推移。航空大手のアメリカン・エアラインズは、20日の取引終了後にS&P500銘柄に組み入れられることが明らかとなり上昇。カジノホテル運営のウィン・リゾートは一部アナリストの買い推奨を受け買われた。検索サイトのヤフーは、北京事務所を閉鎖し、中国市場から撤退すると報じられ、堅調推移となった。一方で、グラフィックソフトのアドビ・システムズはクリエイティブクラウド利用者数の伸びが市場予想を下回り、下落した。宝飾品のティファニーは決算内容が嫌気され売られた。
先週のFOMC発表では、「辛抱強くなれる」との文言が声明文から削除されたものの、イエレンFRB議長が4月での利上げについて「可能性は低い」と言及したほか、15年のGDP成長率やインフレ率見通しについても引き下げたことで早期利上げ観測が後退したと判断した投資家が多く、利上げ時期を巡る市場予想は従来の6月から9月以降に傾いた。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和に着手するなど、ドル高の進行が一段と進んでおり、米国の経済成長やインフレ見通しの先行きが不透明となっていることも一因だ。…