*08:21JST 今日の為替市場ポイント：リスク回避のドル売りは一巡した可能性も
　
　先週末20日のドル・円相場は、東京市場では120円66銭から120円86銭で推移。欧米市場では一時119円90銭まで反落し、120円06銭で取引を終えた。
　
　本日23日のドル・円は120円前後で推移か。リスク回避的なドル売りは20日までに一巡した可能性があり、アジア市場ではドル・円は119円台後半で下げ渋る見込み。
　
　20日の米国株はしっかりとした動きを見せたが、ドル相場は下落。アトランタ地区連銀のロックハート総裁は「現在のドル高による米国の輸出と成長への影響から、ドルに対する懸念が高まった」と述べたことが材料視されたようだ。
　
　18日に公表された米連邦公開市場委員会（FOMC）の声明では、「最大雇用と2％のインフレという長期的目標に沿った姿勢で臨む」との見解が示されたが、インフレ見通しは下方修正されている。市場参加者の間では、ドル高の進行はインフレ鈍化につながり、輸出に影響を及ぼすとの見方が多いようだ。
　
　米連邦準備制度理事会（FRB）が6月開催のFOMC会合で利上げを決定する可能性は大きく低下したが、ドル高が一服すれば、6月利上げの可能性は再び高まりそうだ。6月に利上げを行うかどうかは、為替相場の動向次第となる。ユーロ安・ドル高が継続した場合、利上げは難しくなりそうだ。
　
　
　《KO》