【北京・井出晋平】中国国家統計局が１０日発表した２月の消費者物価指数（ＣＰＩ）は、前年同月比１．４％上昇した。上昇率は前月（０．８％）を上回り、２カ月ぶりに１％を超えた。旧正月（春節）の影響で食品が値上がりしたのが要因。だが、食品以外の上昇率は１％を下回っており、依然、消費が停滞している可能性もある。
　
　　ＣＰＩで大きな比率を占める食品が２．４％上昇した。旧正月の影響で卵や野菜が上昇したのが要因。一方、食品以外の上昇率は０．９％にとどまった。原油安の影響で自動車用燃料は１９％下落した。また、不動産市場の低迷を反映し、住宅用建材は０．３％上昇、家電など耐久消費財も０．１％上昇と低い伸びにとどまった。