国内大手生命保険は１３日、２０１４年４～１２月期決算を発表した。売上高に相当する保険料等収入は、第一生命保険（連結）が３兆９４６０億円、日本生命保険が３兆６８３０億円となり、１４年９月中間決算で戦後初めて首位に立った第一生命が、その座を維持した。日本生命との差は約２６００億円となり、中間決算の約１２００億円から拡大した。

　　第一生命は子会社「第一フロンティア生命保険」が銀行窓口で販売する外貨建て貯蓄性保険が好調だった。第一生命本体や海外子会社の業績も順調だった。

　　日本生命は、営業職員が扱う一時払い終身保険が好調で増収となったが、銀行窓口向け商品の販売などで、第一生命に水をあけられた。

　　日本生命は巻き返しを図るため、大手銀行グループのりそなホールディングスと資本・業務提携を結ぶ方針を固めるなど、銀行窓口での保険販売の強化を急いでいる。