社会そのほか速
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今、国内のスマートフォン市場が大きな踊り場にさしかかっている。相次ぐモデルチェンジによって端末の高機能化が進み、製品の差別化が難しくなってきたことに加え、今年2015年には通信キャリアへのSIMフリー化が義務づけられることもあり、市場を巡る状況も大きく変わろうとしているのだ。こうした流れを、価格.comのデータ分析から読み解いてみよう。
■徐々に注目が集まらなくなっているスマートフォン
過去5年間ほど、デジタル製品の中でももっとも注目されていた製品「スマートフォン」。しかし、ここへ来て、大きな曲がり角にさしかかっているようだ。
図1は、価格.comの「スマートフォン」カテゴリーのアクセス推移(過去2年間)だ。これを見ると一目瞭然だが、「スマートフォン」カテゴリーへのアクセスはほぼ右肩下がりになっている。2年前はピーク時400万PV/週ほどあったアクセスも、今では180万PV/週ほどに落ち込んでおり、ほぼ半減した形だ。特に、昨年2014年の4~9月の半年ほどは130万PV/週近くまで落ち込んだ時期もあり、今はそこからやや回復しているものの、今年も同じような落ち込みになることが予想される。
この状況をさらに詳しく見てみよう。図2は、「スマートフォン」カテゴリーにおける人気メーカー上位5社別のアクセス推移(2年間)を示したものだ。これを見ると、ときおりアクセスが急増しているメーカーがある。1つはアップル、そしてもう1つはソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニー)である。機種ブランドでいえば、「iPhone」と「Xperia」ということになるが、これらの新モデルが出たときには、ユーザーは情報を求めてかなり敏感に反応するものの、半月ほどでその波が引いてしまうと、すっかり関心を失ってしまうということが見て取れる。新モデルについては気になるものの、以前ほどのスペックアップや新規性はすでになくなっており、「どうしても欲しい!」というような盛り上がりにならないのが、このグラフから見て取れる。スマートフォンは、ここ数年で行き着くところまでスペックアップしてしまい、これ以上の進化があまり望めないことが、こうしたユーザー側の関心低下につながっているものと考えられる。
■凋落するアップルと、現在一人勝ちのソニー。追い上げる新興・ASUS
図3は、「スマートフォン」カテゴリーにおける現在の人気メーカー上位5社別のアクセス推移(半年間)を示したもの。…