春闘交渉が大詰めを迎え、記者会見する自動車総連の相原康伸会長＝１４日午後、東京都港区

　 　自動車メーカーの労働組合などで構成する自動車総連の相原康伸会長は１４日記者会見し、自動車大手の労組が２０１５年春闘で要求しているベースアップ（ベア）に当たる賃金改善分について、「最終盤は賃金引き上げに集中的に交渉のエネルギーを傾けたい」と述べた。要求額の月６０００円にできる限り近い水準のベア獲得を目指す方針だ。
　　相原会長は春闘終盤の情勢について、「経営者が（６０００円の）満額で答える交渉実態にはない」と述べ、ベア水準をめぐる労使の主張に依然として隔たりがあるとの認識を示した。ただし、一時金は自動車大手労組の半数超が満額回答の感触を得ていると指摘した。