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[アテネ 21日 ロイター] – ギリシャのラファザニス・エネルギー相は21日、ロシア産天然ガスをギリシャ経由で欧州に運ぶパイプライン事業について、ロシアと近く合意したいとの考えを示した。
ギリシャを訪れているロシア国営天然ガス独占企業ガスプロム(GAZP.MM: 株価, 企業情報, レポート)のミレル最高経営責任者(CEO)はこの日、ギリシャのチプラス首相と会談。ラファザニス・エネルギー相は、同会談で「建設的な」意見交換が行われたと述べた。
そのうえで、「同パイプライン事業に対しギリシャは最大の関心を寄せており、最優先事項の1つと認識している。ロシア側と折衝を続けており、近く合意が得られると期待している」と語った。
ただ、同ガスパイプライン事業をめぐりロシアがギリシャに前払い金を払うことの是非についてはコメントを控えた。ガスプロムのミレルCEOもチプラス首相との会談後の記者会見で、この件については触れなかった。
国際支援団との協議が難航するなか、ギリシャの資金繰りは厳しくなっている。こうしたなか、ギリシャがロシアとパイプライン事業で合意すれば同国には最大50億ユーロの資金がもたらされると独シュピーゲル誌が報じたが、ロシアは18日、これを否定。
ユーロ圏財務相(ユーログループ)会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)はこの日、RTL放送に対し、ギリシャにとりロシアは資金獲得の代替手段にはなり得ないとの考えを示している。
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