社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
大阪市阿倍野区に複合ビル「あべのハルカス」が全面開業して7日で1年を迎えた。300メートルの高さと百貨店の広さという二つの「日本一」を自己PRして集客をめざしたが、1年の実績は目標を下回る。2年目に向け、周辺を巻き込んでの魅力づくりに活路を見いだす考えだ。
【写真】全面開業から半年後に改装され、にぎわう近鉄百貨店あべのハルカス本店の食品フロア=昨年11月、大阪市阿倍野区
ハルカスを運営する近畿日本鉄道は1年前、ハルカスを起爆剤にして、阿倍野地区をキタ、ミナミに続く大阪市内の「第三極」に育てる、と意気込んでいた。
しかし、ハルカスを訪れた客数は約半年の8月末で目標を4%下回った。目標にしていた年4740万人は達成できなかったとみられる。
内訳をみると、展望台の客数は目標より6割多いほか、ホテルも堅調。誤算は、百貨店の不振だ。
近鉄は百貨店を、営業面積で日本最大の10万平方メートルとアピールし、ハルカス全体の9割を超える4500万人が訪れるとみていた。しかし、若者向けの売り場や地下の食料品売り場が振るわず、8月までの来店客は目標の9割以下のペースに低迷。全面開業半年で早くも改装によるてこ入れを迫られた。
開業時にたてた2015年3月期の売り上げ想定はハルカス全体で1530億円。しかし昨年11月、百貨店の伸び悩みを理由に16%に当たる250億円分、下方修正した。