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AMGはかつて、メルセデス・ベンツの高性能バージョンを1車種につき1つずつしか作らない時代があったものだが、それもずいぶん前の話だ。近頃では、エントリーレベルの「AMGスポーツ」、メインとなるAMGモデル、それよりさらに強力なSモデルが展開されている。では、AMGモデルの最高峰バージョン「ブラックシリーズ」はどうなのだろうか?
ジュネーブ・モーターショー 2015で行われたメルセデスAMGのトビアス・メールスCEOに対するインタビューによれば、ブラックシリーズには今後も取り組む可能性があるものの、どうやら近々追加される予定はないようだ。
AMGはこれまで、ブラックシリーズの名称を「SLK」「SL」「SLS」「CLK」「Cクラスクーペ」の超高性能バージョンに与え、サーキット走行に向けた性能を高めるためにエンジン、サスペンション、タイヤ、ブレーキ、エアロダイナミクスなどにアップグレードを施してきた。
だが、メールス氏によるとAMGが現在重点を置いているのは、世間の注目を集めるような馬力やトルクの数値を引き出すことよりも、「もっと洗練された、もっと精巧なクルマにすること」だという。「ブラックシリーズの名前は…将来的には必要だが、今はベースカーが充実している。ブラックシリーズは頂点に位置すべきもので、いつ、どのモデルに設定するかといったことは、まだ分からない」と同氏は述べている。
最も早く登場しそうな候補を挙げるなら、「メルセデスAMG GT」のさらなるハードコア・バージョンだろう。ポルシェ「911 GT3」などのライバルになりそうなそのモデルは、現在計画中であるとみられるが、ブラックシリーズという名前をそこで再び使うかどうかについては、メールス氏は明かしていない。
By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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【レポート】メルセデスAMG、「ブラックシリーズ」の新たなモデルは当面未定
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