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[モスクワ 18日 ロイター] – ロシアの天然ガス会社ガスプロム(GAZP.MM: 株価, 企業情報, レポート)が建設している東シベリアから中国に天然ガスを運ぶパイプラインについて、ロシアが完成時期を遅らせる可能性があることがガスプロムの内情に詳しい複数の関係筋の話で明らかになった。
「シベリアの力」と呼ばれる同パイプラインは全長4000キロで、東シベリアで新たに開発するガス田から中国に年間380億立方メートルのガスを供給するもの。総工費550億ドルをかけて、プーチン大統領自ら指揮を取り建設が進められている。
ただ関係筋は匿名を条件に、既存のガス田から中国に供給する別のパイプラインが完成されるまで、「シベリアの力」建設プロジェクトは延期される可能性があると述べた。
ガスプロムはこの件に関するコメントを控えている。原油価格の下落で「シベリアの力」建設に必要な投資資金が圧迫されているものの、ロシア政府はこれまで、建設の延期ないとの立場を示している。
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