レース中の給油復活は結局見送りへ/F1 サンケイスポーツ7月4日(土)8時42分配信 【シルバーストーン(英国)3日】F1世界選手権で2017年から復活する予定だったレース中の給油は結局、実現しないことになった。欧州メディアによると、2日に開かれた競技運営について検討するストラテジー・グループ会合に出席したチーム首脳らが、当地で開催されている英国GP会場で明らかにしたもので、5月の同会合後に発表された給油復活は早くも廃案となった。 レース中の給油は2009年を最後に禁止されたが、マシンの馬力(速度)を上げ、F1を盛り上げる意図で復活案が浮上した。その一方で、(1)コンマ数秒を削る戦いでの給油は危険、(2)給油スタッフと器具にコストがかかる、(3)決勝中の給油が許されていた当時は、ポジション争いをしていた2台がピットインを終えたら順位が入れ替わっていたというピット戦略にからめた追い越しが増え、コース上でのバトルが減った-などの問題点が指摘されていた。 また、高価なハイブリッドエンジンを導入して「エコ」を唱える一方での給油復活や、コスト削減の時代に高価な器具を再導入するのは矛盾しているとの声も多く、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表(41)=英国=らは、「禁止したのにはそれなりの理由があったはずだ。わずか数年前に禁止したものを復活させるのはいかがなものか」と、再導入に慎重な意見を唱えていた。 一方、2日の会合直後には、現行のレース中の燃料量制限を緩和する動きが伝えられていた。 【関連記事】 ホンダがエンジン問題で「公平な競争」を主張…英メディア伝える F1 日本GPのビアンキ事故は速度超過が原因、鈴鹿に過失なし F1 美女の顔にシャンパンかけ 「性的差別」と批判浴びる「世界一速い男」 史上最年少「17歳」F1デビューに異論続出 FIAが規定改定に追い込まれた“背景” 華麗なるF1ドライバー誕生に男性ライバルら嫉妬