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同市では、市観光協会内に組織された、「市たつた揚げプロジェクト実行委員会」が、昨年8月から企画を練り、生駒ならではの竜田揚げを認定することにした。斑鳩町と区別するため、親しみやすい平仮名の「たつた揚げ」のネーミングで、市の象徴でもある生駒山と紅葉の葉をデザインしたロゴも作成した。協力店にはPR用のぼりを提供し、市の観光名所を紹介するマップにも掲載する計画という。商品は鶏肉や魚など素材は限定せず、片栗粉で揚げることを唯一の条件にした。
一方、斑鳩町では、世界遺産・法隆寺に大勢の人が訪れるが、人気の食べ物は梨やブドウぐらいしかなかった。2013年に町商工会の若手経営者が竜田揚げに注目。斑鳩ブランドの商品を提供する店の条件として〈1〉商品名は「斑鳩名物竜田揚げ」とする〈2〉本物のモミジの葉を添える〈3〉名前の由来を客に説明する――の3点を決めた。現在は13店舗で今年中に30店に増やすという。各店では、カレーや南蛮丼、あんかけなどのオリジナルのメニューを工夫している。
法隆寺南側の「和CAFE布穀薗」では、竜田揚げのランチ(税込み1400円)の人気が定着しつつある。家族と訪れた奈良市の主婦上杉雅子さん(65)は「しょうゆ味でショウガが効いておいしかった。メニューも変わるそうなので、また来たい」と満足そうだった。
◆竜田揚げ
鶏肉、魚肉などにミリンやしょうゆで下味をつけ、片栗粉でまぶして揚げた料理。肉の赤色や片栗粉の白色が紅葉の名所・竜田川の風景に見立てられたことから名前がついたという。旧海軍の軽巡洋艦「龍田」の船中で出た料理に由来するともされる。