３番手で登板した東野

　◆オープン戦　ＤｅＮＡ４─４西武（４日・横浜）

　小さく、控えめに雄たけびを上げて、東野がベンチに戻った。７回から登板し、１回を１奪三振のパーフェクト。最速は１４４キロで、変化球も低めに集め「球速よりも低めに行ったのが良かった。川村投手コーチからも横浜スタジアムはより低めを意識しろと言われてたので」と笑顔だった。

　昨オフにオリックスを戦力外になってＤｅＮＡ入り。キャンプ１軍スタートとなり、当初の先発争いから今はユーティリティー的な役割を期待されている。「どん底を味わいましたから、ポジションうんぬんなんて。１軍で投げられるのが一番です。何とかベイスターズに恩返ししたい」と熱い思いを常に秘めている。川村コーチも「もう少し切れが欲しいけど、結果を出してる。１度は死んだ身だし、彼は何でもやってくれるはず。ものすごいピンチとか、逆に試合が壊れた時とかいろいろ期待している」と説明した。

　中畑監督も「丁寧に投げた。今日は素晴らしかった」と絶賛。「監督からも良かったと言われたし、もう少し球速も上げられるように頑張る」。今の東野には前しか見えない。（高田　健介）