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日本車輌と住友商事はこのほど、インドネシア・ジャカルタ特別州が出資するMRTジャカルタ社(MRTJ)から、同国初の地下鉄となるジャカルタ都市高速鉄道南北線向けの地下鉄車両16編成96両の製造を受注したと発表した。受注額は約130億円。
納入予定車両(イメージ)
ジャカルタ都市高速鉄道南北線は、ジャカルタ南部のレバブルス駅と中心部のブンダランホテルインドネシア駅を結ぶ15.7kmの路線(車両基地入出庫線などを含む)。
納入される車両は、安全性の高さや軽量化によるエネルギー効率の良さなど、高い信頼性を得ている日本の鉄道車両の利点を最大限に活用した都市鉄道システムの標準仕様「STRASYA」に準拠。この仕様はアジアへの輸出促進のために日本が官民を挙げて策定したもので、今回の車両納入について両社は、「定時性の向上など安定した運転や、メンテナンスの省力化が期待される」とその意義を説明する。なお、日本の中古鉄道車両が活躍するインドネシアでは、これが約20年ぶりの日本製新造車両の輸入になるという。
MRTJでは今後も南北線の延伸やジャカルタを東西に横切る新線の建設計画があり、さらにインドネシアの他都市でも鉄道網を新設する計画が多数あることから、日本車輌と住友商事の両社は、引き続き同国内での鉄道車両シェアの拡大をめざす考えとしている。